コメディエンヌの爆笑&ハートフルな
結婚エピソードを本人主演で映画化!
ハッピー気分を約束する“ザ・招福ムービー”!
低予算の製作費、有名俳優なし、大々的なCMもプロモもなし、という“無い無い尽くし”のインディペンデント映画が、全米の歴代ラブストーリー史上第2位、『タイタニック』に次ぐ興収2億3000万ドルを超える驚愕の大ヒット!2002年全米興収ベスト10に30週以上ランクイン、と異例のロングランヒットを記録したこの映画、観る前は「何がそんなに魅力的なの?」と思っていたが、深〜くナットク。景気がいいし縁起もいい。観た者すべてに幸せを呼ぶ“ザ・招福ムービー”!なのである。
ギリシャ人の風習や考え方など、独自の文化に誇りをもつ頑固で保守的な父親や、頼りになる母親、気がよくてやかましい親族一同……と濃ゆいギリシャ的環境で育ったトゥーラ。いつでもスッピンに眼鏡にボサボサ頭、両親の店で働くうちに30歳になり、恋も仕事もいいことなし……というさえない彼女が一念発起。学校を卒業して仕事に就き、理想的な彼と恋に落ちる。知的かつタフでオープンマインドな彼は、ギリシャ式のファミリーもしきたりもすべて受け入れようとしてくれるが……。
本作はスタイリッシュ・ムービーとは対極にある人情物語にして、一風変わったリアル・ラブ・ストーリー。脚本・主演のニア・ヴァルダロスは、マイク・マイヤーズも活躍していたシカゴの即興コメディ劇団“セカンド・シティ”出身だけあって、ノリや間合いがもう最高!ときには三谷幸喜の舞台を、ときにはドリフのベタベタなコントを思わせるようなシーンも多々。国境をも超えた“お笑いの普遍性”を表現・・・と、大げさな感想をいいたくなるくらい楽しい。恋愛から結婚に至るまで、ここまで特殊ではないにせよ女性なら誰もが「あるある」と共感できるシーンが満載。「恋って、結婚って、やっぱりいいかも!」と素直に思えるハッピー・ムービーだ。
実はヴァルダロスの自伝的ストーリーである本作。彼女のプロフィールを読むと、“この成功は必然だった”と頷ける。彼女はとんでもなく前向きな努力家にして、チャンスを力強くたぐりよせてつかみとる名人なのだ。劇場のチケット売場に勤務時、前出の人気劇団の急な代役をこなして見事その一員に。キャリアを積んだ後、一人芝居として上演していたこの物語に、ギリシャ系の妻をもつトム・ハンクスから映画化の依頼がきたときには、すでに本作の脚本を書き上げていた――というからすごい。今年で41歳になる彼女。こうして静止画のスチールで見るとビジュアル的には・・・かもしれないが、本作を観ればその考えはかわるはず!ヒット確実であろう日本公開の前祝いと、ヴァルダロスのますますの活躍を祈って・・・乾杯!!!
公開 | 2003年7月19日公開 丸の内プラゼールほか、全国松竹・東急系にてロードショー |
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制作年/制作国 | 2002年 アメリカ |
上映時間 | 1:36 |
配給 | ワーナー・ブラザース映画 |
監督 | ジョエル・ズウィック |
脚本 | ニア・ヴァルダロス |
製作 | リタ・ウィルソン トム・ハンクス |
出演 | ニア・ヴァルダロス マイケル・コンスタンティン |
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