オーシャンズ12 試写会日記 毎週、熱田美希から映画ファンの皆さんへ熱いメッセージ!傑作でも愚作でも、映画ってやっぱり素敵!!
オーシャンズ12

© 2004 Warner Bros. Entertainment Inc. - U.S., Canada, Bahamas & Bermuda.
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'60年代テイストの映像や音楽がかなり粋
ゴージャズなキャストのめくるめくアンサンブル
前作より格段に洗練された演出で奴らが再来!



 ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、マット・デイモン、ジュリア・ロバーツ……オーシャンと仲間たち、痛快な盗みのスペシャリストがスクリーンに再来! スティーブン・ソダーバーグ監督の人望で、非現実的な豪華キャストの共演を実現した2001年のヒット作『オーシャンズ11』待望の続編である。


 オーシャン(クルーニー)の計画により各方面のスペシャリストが結集し、難攻不落の金庫から1億6000万ドル(約195億円)を強奪してから3年。犯罪から足を洗い、別々の道を歩んでいた彼らのもと、金を奪われたベガスのカジノ王(アンディ・ガルシア)が現れ、1億6,000万ドル+利子を返済しなければ殺す、と脅しをかけてきた。メンバーは金を用意するため、しぶしぶ再集結して泥棒に復帰。新たな仕事をすべく、ヨーロッパへと渡った。

オーシャンズ12
 より音楽や映像が冴えわたり、スタイリッシュぶりに磨きがかかった! 前作は人気俳優の魅力をよく生かした格好いいクライム・ムービーであり、わかりやすいヒット作だったが、今回は面白味が格段にアップ。もともとのベースとなっている1960年の映画『オーシャンと11人の仲間』の時代を彷彿とさせる、古き良きテイストが新鮮にアレンジされ、素晴らしく洗練された仕上がりに。ソダーバーグらしい遊びの部分が濃く味わい深く、“ザ・オーシャンズ”の世界観がくっきりと確立されている。
オーシャンズ12
 キャストには前作のメンバーに加え、2人の有名俳優が参加。貴族にして一流の泥棒役にフランスの人気俳優ヴァンサン・カッセル、欧州のFBIであるユーロポールの敏腕女性捜査官にキャサリン・ゼタ=ジョーンズ。この2人をはじめ、主要俳優たちは男女問わず色気ムンムンでグラマラス。カッセルはどこかデカダンに、ゼタ=ジョーンズはストイックながら、えらくセクシーなのである。なかでも画面にクルーニーとブラピの2人だけが映るシーンでは、その濃密でいてスキだらけのリアルなセクシーさに感心。こうした配役や構図の妙に、照明や撮影なども含めてトータルで演出するソダーバーグのセンスと底力を改めて実感した。


 また、幾重にも層があるストーリーも魅力のひとつ。カジノ王に脅迫され、欧州一の泥棒に勝負を挑まれ、ユーロポールの敏腕捜査官に追い詰められる。八方塞がりのなか、彼らは一体どんな手で周囲を出し抜くのか? テンポよく、映像に物語に見どころがあり、サウンドも聴きごたえあり。1度観るだけでは、奴らの企みを100%楽しみきるのはおそらく不可能。1度目でノリと概要を知り、2度目で仕掛けのすべてを理解し、3度目でファッションやサウンドを満喫……と、1作で何度もオイシイ作品といえるだろう。


 13日に華々しく来日キャンペーンを果たした、クルーニー、ブラピ、デイモンのモテ男3人組。「ブラッドのお尻は最高(デイモン)」「ジュリアの妊娠は僕ら3人のせいじゃないからね(ブラピ)」「特技はsakeの一気飲み(クルーニー)」などなど、記者会見ではひたすらジョークで応酬。あれほど映画の宣伝を何もしない会見も珍しいが、記者陣は3人のおちゃらけトークを大いに楽しんだ。きっと撮影時もそのノリで、ジョークの飛び交う明るい現場だったのだろう。また会見では、「アメリカ、ヨーロッパ、次の舞台は日本だ。次回は東京で撮ることを約束する!」とブラピが宣言。実はまったくの未定という『オーシャンズ13』、東京での撮影なるか? 乞うご期待である 。
『オーシャンズ12』 2004年アメリカ映画
データ
2005年1月更新

オーシャンズ12

2005年1月22日公開
丸の内ルーブル、丸の内プラゼールほか全国松竹・東急系にてロードショー

■2004年 アメリカ映画
■上映時間2:05
■ワーナー・ブラザース配給
■監督/スティーブン・ソダーバーグ
■製作/ジェリー・ワイントローブ
■脚本/ジョージ・ノルフィ
■出演/ジョージ・クルーニー
ブラッド・ピット
マット・デイモン
キャサリン・ゼタ=ジョーンズ
アンディ・ガルシア
ジュリア・ロバーツ



プロフィール
 
あつた美希 あつた美希
CSホロス株式会社代表取締役。フリーライター、アロマコーディネーター、クレイセラピスト インストラクター/インタビュー記事、映画コメント、カルチャー全般のレビューなどを執筆。これまでに取材した人数は600人以上、2015〜2018年に『25ans』にてカルチャーページを、2015〜2019年にフレグランスジャーナル社『アロマトピア』でコラム“シネマ・アロマ”を担当。2018年よりハースト婦人画報社の季刊誌『リシェス』の“LIFESTYLE - NEWS”にてカルチャーを連載中。
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