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セクシーなジェシカ・アルバがキュートなコメディエンヌに!　共演はアメリカで人気のコメディアンにして俳優のデイン・クック、舞台で活躍するダン・フォグラー、監督は本作が映画監督デビューとなるマーク・ヘルフリッチ。かわいらしくてR指定、大人がクスッと笑えるテンポのいいラブコメディである。

元カノが次々と幸せな結婚をしていく歯科医のチャーリー。「彼とHすると、次に運命の人と出会って結婚できる!」という噂がクチコミで広がり、お見合いサイトや掲示板に写真付きで紹介されてしまう。美女たちから次々とベッドに誘われながら、チャーリーはどんどんむなしい気持ちに。そんな折、チャーリーはドジなペンギン飼育員のキャムを本気で好きになりかけるが、ベッドを共にしたら新たな運命の人と出会って自分から去ってしまうのでは、とジレンマに陥る。

「あなたは“ラッキー・チャーム（幸運のお守り）”」とチャーリーに微笑むたくましい女たち、おっぱいマニアの美容形成外科医にしてチャーリーの幼馴染スチュ、マリファナを吸いながら哲学を語るキャムの弟。個性的なキャラクターたちが渡り合い、男の煩悩と女の野望、恋愛下手な2人の思惑がからみあうラブコメディだ。最初はPG13（13歳未満の鑑賞は親の強い同意が必要）の予定だった内容をR指定に変更し、大人向けのジョークやエピソードがたっぷり織り込まれたとのこと。そもそも本作は、アソシエイト・プロデューサーのグレンがチャーリーさながらの伝説の持ち主だったことからヒントを経て製作された、というから可笑しい。

ジェームズ・キャメロンが製作総指揮を手がけたテレビシリーズ『ダークエンジェル』でブレイクし、アメリカの男性誌『プレイボーイ』で“最もセクシーな女性”ランキングの常連であるアルバ。本人はセクシーな役は避けたいという発言をしばしばしているが、本作ではとても健康的で溌剌としたセクシーさを披露。アルバはキャム役について「今までに演じた役の中で一番自分に近い役」と語り、転んだり池に落ちたりという激しいドジッぷりもスタントなしで自ら演じると主張。いくつものアザを作り、クックとのキスシーンでは勢いあまって2人とも本当に前歯が折れてしまった、というからすごい。日本ではあまり知名度がないもののアメリカでは大人気というコメディアンのクックは、自然なコミカルさでアルバをリードしている。本作が映画監督デビューとなったヘルフリッチは、もともとアクション映画の編集としてヒット作を手がけてきたとのこと。ラブシーンでもアクション映画ばりの派手な動きとやりすぎ感が笑いを誘う。

キャメロン・ディアス主演のラブコメを彷彿とさせる本作。セクシーなイメージと真面目な発言の印象が強いアルバにとって、キュートでガーリーな魅力がフィーチャーされているところが新鮮だ。現在アルバは、恋人キャッシュ・ウォーレンのベビーを妊娠中、6月に出産予定とのこと。日本ではまだ公開されていない映画『Awake』『Bill』『The Eye』が上映された後は少しの間、女優としての彼女はあまり見られなくなるかもしれないが、それはそれ。出産後、新たな自信や魅力を得たアルバが戻ってくるのが楽しみだ。