ジョン・ウー×トニー・レオン×金城武
三国志に新解釈を加えて熱い人間ドラマに。
壮大なスペクタクル“赤壁の戦い”がここに完結!
パート1で観客動員数407万人、興行収入50億円を突破したジョン・ウー監督による“赤壁”の物語が遂に完結。史実を記録した歴史書『三国志』と小説『三国志演義』をベースにフィクションを加え、現代に通じる普遍的なテーマである勇気と友情、愛を描く。出演は中国や台湾やモンゴル、そして日本から俳優たちが大集結。アジアを代表する人気スターのトニー・レオンと金城武、台湾のスーパーモデルで本作が映画デビューとなるリン・チーリン、ベテランのチャン・フォンイー、台湾出身のチャン・チェン、『少林サッカー』のヴィッキー・チャオ、そして日本からは中村獅童。壮大な映像で紡がれる一大スペクタクルであり、人々の義や情が絡み合う熱い人間ドラマである。
劉備・孫権が率いる5万人の連合軍は80万人の曹操軍に立ち向かい、天才的な軍師・孔明の奇策“九官八卦の陣”によって勝利する。が、依然として勢力を保つ曹操は2000隻もの軍艦を率いて赤壁に侵攻。決戦の時が刻々と近づく中、孫権の妹・尚香は男装して曹操軍に兵士として潜入し、諜報活動に身を投じる。一方、連合軍では曹操の姦計によって疫病が広まり始め、劉備は自軍の兵と民を守るべく連合軍から撤退。劉備の軍師でありながら連合軍に残った孔明と孫権軍の司令官・周瑜は、競り合うかのように決戦の準備を着実に進めてゆく。そして曹操に執着されている周瑜の美しい妻・小喬は、連合軍に有利な時が満ちるまで開戦を引き延ばすべく、自ら敵軍の将・曹操のもとを訪ねてゆく。
冒頭はパート1のダイジェストが入る、親切なオープニングからスタート。孔明が冴えた智略によって10万本の矢を手に入れる、曹操の大船団の炎上など、有名な逸話の数々が圧倒的な映像で表現され、前作よりも派手な見どころが満載。VFXは『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズや『ダイ・ハード4.0』を手かげたオーファネージ社が担当。最新の視覚効果を1000カ所以上に施し、エキストラとして参加した1000人以上の現役人民軍兵士や200頭もの馬による戦闘シーンも迫力たっぷりに演出されている。
ロケハンからセットの建築まで約3年かけて作り上げ、ウー監督の思い入れが詰まった本作。「今回の撮影は、中国、香港、台湾、日本、韓国、アメリカからスタッフが集結して行われました。ハリウッドでなくとも、ハリウッドの大作に匹敵する作品を作ることができるということを証明したのです」と監督は語っている。18年前に監督が「三国志」の映画化を思い立ち、資金や技術の充実によってようやく製作を実現した本作の製作費は、アジア映画史上最高の100億円。監督自ら10億円の私財までも投入し、すべてに妥協なく理想的な仕上がりに結実したとのこと。
音楽の才もある美青年で“美周郎”とも呼ばれた孫権軍の司令官・周瑜役はレオンが凛々しく、天才軍師・諸葛孔明役は金城が飄々と好演。もともと周瑜役にチョウ・ユンファ、孔明役にレオンだったものの、体調不良によるレオンの降板やユンファの撮影初日の降板、監督を心配したレオンが体調不良をおして出演を決めるなど二転三転を経てこの配役に決まったとのこと。歴史的な戦いを描く壮大な物語にいわゆる美形スターばかりで線が細すぎるかと思いきや、レオンの確かな演技力を核に若手やベテランなどバラエティに富む面々がウー監督によってうまく采配され、見ごたえのあるアンサンブルとなっている。
この作品は、アメリカ・中国・日本・台湾・韓国による合作。ウー監督は語る。「テーマは勇気、友情、そして愛です。人間の感情は世界共通。アジア人であろうが西欧人であろうが、美徳や道徳、友情を重んじる感情は同じです。この映画は、アジア映画でもハリウッド映画でもなく、世界映画なのです」。現代に向けて「力を合わせることの大切さ」を訴え、渾身の思いを込めて製作された本作。スター俳優の、三国志の、ウー監督の、どのファンが観ても楽しめるであろうスペクタクル巨編である。
公開 | 2009年4月10日公開 TOHOシネマズ日劇ほかにて全国ロードショー |
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制作年/制作国 | 2009年 アメリカ・中国・日本・台湾・韓国 |
上映時間 | 2:24 |
配給 | 東宝東和/エイベックス・エンタテインメント |
監督 | キャサリン・ハードウィック |
監督・脚本 | ジョン・ウー |
脚本 | チャン・カン コー・ジェン シン・ハーユ |
出演 | トニー・レオン 金城武 チャン・フォンイー チャン・チェン リン・チーリン ヴィッキー・チャオ フー・ジュン 中村獅童 |
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