動物礼讃 ―大英博物館から双羊尊がやってきた!

畏怖、憧れ、愛らしさ 古代から近世まで動物と人の関わりを美術品から展観

  • 2014/12/17
  • イベント
  • アート

2015年が未年であることにちなみ、大英博物館の双羊尊を筆頭に動物をモチーフにした絵画や工芸約70件にフォーカスをあてた企画展です。

展示は古代中国の動物を象った青銅器、仏教絵画に描かれた動物、画題になった動物、生活を彩る動物の4つのテーマに分かれて紹介。
 テーマ1の古代中国の動物では、世界に2つしか現存しない古代中国の酒器「双羊尊」がそろって展示されるのが最大の見どころ。口が広く、高い足がついている「尊」は、神や祖先を祀る儀式で使われていました。しかし、器の両脇に羊のある双羊尊の形は極めて少なく、現存するのは同館と大英博物館所蔵のものだけとなっています。
 テーマ2の仏教絵画では、重要文化財《十二因縁絵巻》などを展示。文殊菩薩の獅子、春日明神の鹿、邪鬼などが登場。テーマ3の画題になった動物では、白鷺が描かれた花鳥図、鷹や獅子がモチーフになった日本画などを紹介。テーマ4の生活を彩る動物では、大きく口を開けた獅子の姿がユーモラスな《黄瀬戸獅子香炉》、ネズミをモチーフにした灯火具など、動物を象った器と人々の暮らしを眺めます。

  1. 双羊尊(そうようそん) 中国・おそらく湖南省 中国・紀元前13〜11世紀 英国・大英博物館蔵 ©The Trustees of the British Museum. All rights reserved.
    双羊尊(そうようそん)
    中国・おそらく湖南省
    中国・紀元前13〜11世紀
    英国・大英博物館蔵
    ©The Trustees of the British Museum. All rights reserved.
  2. 【重要文化財】双羊尊(そうようそん) 中国・おそらく湖南省 中国・紀元前13〜11世紀 根津美術館蔵
    【重要文化財】双羊尊(そうようそん)
    中国・おそらく湖南省
    中国・紀元前13〜11世紀
    根津美術館蔵
  3. 鼠短檠(ねずみたんけい) 日本・江戸時代 18〜19世紀 根津美術館蔵
    鼠短檠(ねずみたんけい)
    日本・江戸時代 18〜19世紀
    根津美術館蔵
  4. 【重要美術品】虎卣(こゆう) 中国・西周時代 紀元前11世紀 京都・泉屋博古館蔵
    【重要美術品】虎卣(こゆう)
    中国・西周時代 紀元前11世紀
    京都・泉屋博古館蔵
  5. 【重要文化財】十二因縁絵巻(じゅうにいんねんえまき) 日本・鎌倉時代 13世紀 根津美術館蔵
    【重要文化財】十二因縁絵巻(じゅうにいんねんえまき)
    日本・鎌倉時代 13世紀
    根津美術館蔵

開催概要

展覧会名 動物礼讃 ―大英博物館から双羊尊がやってきた!
会期 2015年1月10日(土) 〜 2月22日(日)
休館日 月曜日
※ただし1月12日(月・祝)は開館、翌日休館
時間 10:00〜17:00
※入館は閉館時間の30分前まで
会場 根津美術館
港区南青山6-5-1
>> 会場の紹介記事はこちら
入館料 一般1,200円、高大生1,000円
公式サイト https://www.nezu-muse.or.jp/
問合せ 03-3400-2536

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