花と鳥の万華鏡 ―春草・御舟の花、栖鳳・松篁の鳥―

日本画で愛でる花鳥風月 花びらが散るさま、鳥の羽の一枚まで描く緻密さと華麗な趣き

  • 2015/01/23
  • イベント
  • アート

四季の花々や鳥など自然の美しさを題材にした明治以降の近代・現代日本画を中心に、その鮮やかな色彩、繊細な描写、考えられた構図などから、伝統の中で磨かれてきた花鳥の表現を感じる展覧会です。

古来、花と鳥は自然の美しさの象徴として好まれ、文学や美術などでしばしば題材として取り上げられてきました。絵画では、色や形の再現に留まらず、花が散る様子や一枚の鳥の羽に至るまで、細かく描きこまれた花鳥画も人気でした。写生をベースにした写実的な作品や、構図や色彩に工夫を凝らした装飾的な作品は現代でも多く描かれています。

本展では、新たな技法で花を表現した菱田春草《白牡丹》、徹底した観察に基づいて鳥の姿を描いた竹内栖鳳《みゝづく》、速水御舟《翠苔緑芝(すいたいりょくし)》、上村松篁《白孔雀》、小林古径《白華小禽》など、山種美術館のコレクションの中から花と鳥が描かれた作品を厳選して紹介。春に相応しい華やかなひとときが楽しめます。

  1. 瀧和亭《五客図》1886(明治19)年 絹本・彩色 山種美術館
    瀧和亭《五客図》
    1886(明治19)年 絹本・彩色
    山種美術館
  2. 菱田春草《月四題》のうち「春」 1909-10(明治42-43)年頃 絹本・墨画淡彩 山種美術館
    菱田春草《月四題》のうち「春」
    1909-10(明治42-43)年頃
    絹本・墨画淡彩
    山種美術館
  3. 竹内栖鳳《みゝづく》1933(昭和8)年頃 絹本・彩色 山種美術館
    竹内栖鳳《みゝづく》
    1933(昭和8)年頃 絹本・彩色 山種美術館
  4. 小林古径 《白華小禽》1935(昭和10)年 絹本・彩色 山種美術館
    小林古径 《白華小禽》
    1935(昭和10)年 絹本・彩色 山種美術館
  5. 田能村直入《百花》(部分) 1869(明治2)年 絹本・彩色 山種美術館
    田能村直入《百花》(部分)
    1869(明治2)年 絹本・彩色 山種美術館

開催概要

展覧会名 花と鳥の万華鏡 ―春草・御舟の花、栖鳳・松篁の鳥―
会期 2015年2月11日(水・祝) 〜 4月12日(日)
休館日 月曜日
時間 10:00〜17:00 ※入館は閉館時間の30分前まで
会場 山種美術館 
渋谷区広尾3-12-36
>> 会場の紹介記事はこちら
入館料 一般 1,000円、高大生 800円
公式サイト https://www.yamatane-museum.jp/
問合せ 03-5777-8600 (ハローダイヤル)

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