20世紀を代表するアーティスト、サイ トゥオンブリー 即興性と激情性を持つ作風を紙の作品から覗く
子どもの落書きのような即興的作風で激情や直感を描き、《描画された詩》と評される絵画や彫刻を生み出したサイ トゥオンブリー。20世紀を代表する現代アーティストの作風を紙の作品(ドローイング、モノタイプ)に絞って初期から晩年まで辿る、国内の美術館では初の回顧展です。
1950年代からアメリカで創作活動を始めたトゥオンブリーは、当時流行していた抽象表現主義のような即興的作品を多く手がけ、手で描くことで内面のエネルギーを画面に放出するような激情性を表してきました。1957年、ローマに拠点を移し、ポップアートなどの1960年代のアメリカ美術と距離を保ちながら、独自の道を追求。即興的に描かれる線や絵の具の飛沫に、文字、数字、神話や文学に由来する記号などを組み合わせた独特でインパクトのある空間を創り上げてきました。
本展では、1953年から2002年までの50年間に制作した紙の作品約70点を紹介。展示内容は、2011年に他界したトゥオンブリー自身が作品の選定に関わった、2003年開催のロシア・エルミタージュ美術館の回顧展をベースにしています。
1996年に高松宮殿下記念世界文化賞、2001年にヴェニス ビエンナーレ金獅子賞、2010年レジオンドヌール シュヴァリエ勲章などを受賞し、世界的な美術家として認知されるようになったトゥオンブリーの作品の変遷を辿れる貴重な機会となります。
展覧会名 | サイ トゥオンブリー:紙の作品、50年の軌跡 |
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会期 | 2015年5月23日(土) 〜 8月30日(日) |
休館日 | 月曜日(ただし7月20日は開館)、7月21日 |
時間 | 11:00〜17:00(祝日を除く水曜は20:00まで) ※入場は閉館時間の30分前まで |
会場 | 原美術館 品川区北品川4-7-25 >> 会場の紹介記事はこちら |
入館料 | 一般 1,100円、高大生 700円、小中生 500円 |
公式サイト | https://www.haramuseum.or.jp/jp/arc/ |
問合せ | 03-3445-0651 |
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