心に潜む闇を表現!鴨居玲の崇高で孤独な世界観
社会や人間の闇を描いた現代の洋画家、鴨居玲(1928−1985)。没後30年を記念し、その生い立ちと作品を、節目ごとにまとめながら辿る企画展です。
金沢で生まれた鴨居玲は、父が新聞記者だったため幼少から転校続きで育ち、また、性来の放浪癖から、南米、パリ、ローマ、スペインを巡りました。社会の底辺に生きる人々を見つめ、自分自身を重ねて描いた絵は、彼の自画像ともいわれています。人の心の闇を表現した作品は、いずれも暗く重厚な画面ながら、見る人の胸に迫り、没後30年となる現在でも、たくさんの人がその世界観に惹きつけられています。
本展では、新人洋画家の登竜門であった安井賞の受賞やスペイン移住などの節目によって4章に分け、生涯と作品の変遷を展観。油彩からシュルレアリスム、抽象と作風を変化させた初期、スペイン滞在中に陽気な現地の人々を描いた作品、帰国後に神戸のアトリエで制作した最晩年の作品など時系列で作品を紹介するほか、最後の4章では、1枚の絵を描くのに100枚のデッサンを自らに課したといわれるほど力を入れていたデッサン作品をまとめて展示。躍動感のある人物の姿態や表情を展観できます。
展覧会名 | 北陸新幹線開業記念 没後30年 鴨居玲展 踊り候え |
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会期 | 2015年5月30日(土) 〜 7月20日(月・祝) |
休館日 | 月曜日(7月20日を除く) |
時間 | 10:00〜18:00(金曜は20:00まで) ※入場は閉館時間の30分前まで |
会場 | 東京ステーションギャラリー 千代田区丸の内1-9-1 |
入館料 | 一般 900円、高大生700円 |
公式サイト | https://www.ejrcf.or.jp/gallery/ |
問合せ | 03-3212-2485 |
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