夢つむぐ人 藤平伸の世界 展

柔らかな色彩と詩情漂う作品群 終生を京都で活躍した陶芸家 藤平伸の歩み

「太郎の雪」 1998年 高さ23.0cm (撮影:田中学而)

京都の陶磁器生産の中心として栄えた東山区五条坂で、終生にわたり活動した陶芸家 藤平伸。鋭さのある初期作品から、柔らかい色調で詩情漂う後期の作品まで40年以上にわたる活動を振り返る回顧展です。

1922(大正11)年に京都で生まれた藤平伸は、19歳で結核を患って京都高等工芸学校窯業科を退学し、4年間闘病生活をしました。回復後は家業を手伝い、31歳で日展に初入選、35歳で日展特選を受賞し、注目を浴びます。1970(昭和45)年からは、京都市立芸術大学の教壇にも立ちました。
 作品は優しい色合いと優雅な形に抒情性をまとったものが多く、独特な存在感を漂わせることから、“詩情の陶芸家”とも評されます。展覧会へ出品する作品以外にも、陶彫や陶板などの小品制作、書、水彩、ガラス絵などを手掛け、洒脱な作品を多く残しました。

本展では、線刻でシャープな印象を持つ初期の作品から、手捻りならではの柔らかな形や土の質感を感じる後期の作品まで、合せて100点を展示。子ども、動物、手の平サイズの文房具などの陶器作品以外も紹介されます。特に、没後に見つかった画帖『梁塵秘帖』はお気に入りのモチーフや心象風景などが描かれており、必見です。


「楼蘭吉祥」 1989年 高さ43.0cm 東京国立近代美術館
「辰砂香合」 1993年 高さ5.8cm 茶道資料館
「梁塵秘帖」より
開催概要
展覧会名 夢つむぐ人 藤平伸の世界 展
会期 2015年8月8日(土) 〜 12月6日(日)
※会期中、展示替えあり
休館日 月曜日(ただし9/21、10/12、11/23は開館)、
9/24(木)、10/13(火)、11/24(火)
時間 11:00〜18:00
※入館は閉館時間の30分前まで
会場 菊池寛実記念 智美術館
港区虎ノ門4-1-35 西久保ビルB1F [MAP]
入館料 一般 1,000円、大学生 800円、小中高生 500円
公式サイト http://www.musee-tomo.or.jp/
問合せ 03-5733-5131
2015年7月更新