二本立ての企画展 信仰や呪術に使われた古鏡と初公開の雪舟の水墨画
人の心を映す霊的な力があると信じられてきた古鏡に焦点を当て、様々な文様から当時の世界観や願いを読み解く企画展です。同時企画として、室町時代を代表する画僧・雪舟の若年時代の作品も紹介されます。
古代や中世の人々は、鏡を人の心を映し出す力を持つ物と信じて神聖化し、信仰の対象や呪術的な道具として用いました。中国では新石器時代から青銅の鏡が製作され始め、紀元前5世紀以降の戦国時代に本格化、漢から唐時代に最盛期を迎えています。背面の文様には、天地の成り立ち、神仙の世界、長寿や多産などの願いなどが作り込まれました。
展示室1では、コレクションから60件の鏡を紹介。気を表したもの、宇宙観を示したもの、婚礼時に使われたつがいの瑞鳥など多様な文様が並びます。
展示室2は、雪舟の前半生をテーマにした企画展を開催。30代後半まで、拙宗等揚(せっしゅう とうよう)と名乗っていた雪舟。ダイナミックな筆の動きで岩山を形作る技法や、荒い筆さばきで山水を描いたものなど、後年に通じる画力を感じつつも若さのある作品が並びます。特に、近年アメリカで発見された「芦葉達磨図(ろようだるまず)」は、今回が初公開となります。
展覧会名 | コレクション展 「鏡の魔力 −村上コレクションの古鏡−」 特別企画 「若き日の雪舟 −初公開の「芦葉達磨図」と拙宗の水墨画−」 |
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会期 | 2016年5月26日(木) 〜 7月10日(日) |
休館日 | 月曜日 |
時間 | 10:00〜17:00 ※入館は閉館時間の30分前まで |
会場 | 根津美術館 港区南青山6-5-1 >> 会場の紹介記事はこちら |
入館料 | 一般1,100円、高大生800円 |
公式サイト | https://www.nezu-muse.or.jp/ |
問合せ | 03-3400-2536 |
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