映画やアニメなどで取り上げられ、世界中にファンがいる「忍者」。謎が多い実在の忍者に忍術書や現代科学を通して迫り、これからを生き抜くヒントを探る企画展です。

諜報活動、兵士達とは異なる影の力としての戦闘行為などを仕事とし、伊賀や甲賀のように1つの勢力として活躍した忍者。姿を隠して工作活動を行う身体能力に優れた集団としてだけでなく、動植物や科学の知識にも長けていた点が近年の学術研究により、明らかになってきました。忍術は、自然や社会に対する実践的な知識の蓄積だったのです。

本展では、「心」・「技」・「体」の3つのステージを設定。貴重な忍術書や忍者道具の展示のほか、忍者修行をしながら忍者の力や知恵に迫ります。「体をきたえよ」のコーナーでは、手裏剣打ちや跳躍力を鍛える修行体験を行い、「技をきわめよ」のコーナーでは、任務をこなすための記憶術や伝達術を学ぶほか、動物や自然になりすます“隠れ身の術”を体験。「心をみがけ」のコーナーでは呼吸法や“臨・兵・闘・者・皆・陣・烈・在・前”で知られる九字護身法の印などを紹介。企画展の最後には“忍者認定証”がもらえます。三重大学の忍者研究の最新成果が見られる学びの要素と、忍者の修行体験が混ざった内容となっています。

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