縄文時代の土偶、中世の妖怪絵巻、江戸の幽霊画など各時代の妖怪が総出演
日本で古くから信じられてきた不気味ながらも愛らしさのある妖怪。異界への恐れ、不安感、“身近なもの”を慈しむ心が造形化された表現である妖怪を国宝、重要文化財など日本美術の名品で展観する企画展です。
鬼や化け物が描かれるようになったのは、12世紀の平安時代末期から。当時は、極楽浄土と対照的に地獄が描かれ、鬼が多く登場しました。中世になると、ついに妖怪が現れます。なさけない顔をした巨大な生き物や古道具が妖怪化したものなど親しみやすく、室町時代の重要文化財「百鬼夜行絵巻」や江戸時代の葛飾北斎が描いた「百物語」などの作品が後世に大きな影響を与えました。
本展では、妖怪を“異界への畏れの形”と捉え、その表現を縄文時代から現代まで美術品で紹介。不安な心情を造形化した土偶、平安時代末期に生まれた国宝「辟邪絵」(へきじゃえ)や国宝「六道絵」(ろくどうえ)、鎌倉時代の重要文化財「土蜘蛛草紙絵巻」など、各時代を代表する一級の美術品が展示されます。江戸時代は、伊藤若冲「付喪神図」、勝川春章「雨中幽霊図」などの掛軸や、伝土佐吉光「百鬼ノ図」などの絵巻、「姫国山海録」などの妖怪図鑑、喜多川歌麿や歌川国芳の錦絵なども展示され、不気味なものから可愛いものまで多彩な妖怪が見られます。最終章には現代の『妖怪ウォッチ』も登場。4000年にわたる妖怪が一堂に集います。
展覧会名 | 大妖怪展 土偶から妖怪ウォッチまで |
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会期 | 2016年7月5日(火) 〜 8月28日(日) ※会期中、一部展示替えあり |
休館日 | 月曜日(ただし7月18日、8月8日・15日は開館、7月19日は休館) |
時間 | 9:30〜17:30 ※7月9日・16日・23日の土曜は19:30まで、7月29日の金曜から、金曜と土曜は21:00まで ※入館は閉館時間の30分前まで |
会場 | 東京都江戸東京博物館 1階特別展示室 墨田区横網1-4-1 |
観覧料 | 一般 1,350円、大学・専門生 1,080円、小中高生・65歳以上 680円 |
公式サイト | https://www.edo-tokyo-museum.or.jp/ |
問合せ | 03-3626-9974(代表) |
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