ビデオアートを生み出した現代アーティストの全貌に迫る
国内外の前衛的なコンテンポラリーアートを紹介しているワタリウム美術館。“ビデオアート”を開拓した現代アーティスト、ナムジュン・パイクの没後10年を記念し、約230点の作品を総覧する本格的な個展です。
ソウル生まれながら、朝鮮戦争によって日本に移住。1956年、東京大学文学部美学美術史学科を卒業します。現代音楽を学ぶべくドイツにわたり、禅をテーマにしたアヴァンギャルド作品を多数製作。1963年には世界初のビデオアート作品を発表しました。再来日した日本では、ビデオシンセサイザーの開発や世界初のアートロボット『K-456』をエンジニアの阿部修也と共同製作します。
1964年にニューヨークへと渡米し、『マグネットTV』、『グローバル・グルーヴ』、『TV仏陀』といったテクノロジーと仏教的世界観を融合した作品を多く製作。1974年には、インターネットの原型となる『エレクトロニック・スーパーハイウェイ』も構想しています。
本展では、同氏が最も活躍した70〜90年代を中心に、インスタレーション、ビデオ、ペインティング、ドローイングなどの各作品を展示。本人が書いた未発表の原稿、永平寺で製作したビデオアート作品、筑紫哲也氏によるTVインタビュー映像なども紹介されます。約230点の作品を総覧することで、人間像や思想的背景をも知り得る内容となっています。
展覧会名 | 没後10年 ナムジュン・パイク展 「2020年 笑っているのは誰?+?=??」 |
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会期 | 前半 2016年7月17日(日) 〜 2016年10月10日(月・祝) 後半 2016年10月15日(土) 〜 2017年1月29日(日) |
休館日 | 月曜日(ただし祝日の場合、および12月の月曜は開館)、 10月11日(火)〜10月14日(金)、12月31日(土)〜1月3日(火) |
時間 | 11:00〜19:00(水曜日は21:00まで) | 会場 | ワタリウム美術館 渋谷区神宮前3-7-6 |
入館料 | 一般 1,000円、学生(25歳以下) 800円、小中生 500円、70歳以上 700円 |
公式サイト | http://www.watarium.co.jp |
問合せ | 03-3402-3001 |
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