西洋美術の影響を受けて花開いた大正洋画と、支援した人物に迫る
明治末期から大正時代の個性を表現し始めた日本洋画に着目し、同時代の画家を支援した北山清太郎を通して作品に迫る企画展です。
西洋美術の影響を受け、新たな価値観や表現が日本洋画にも出始めた大正時代。若い画家たちを支援した北山清太郎は、発表の場としてヒユウザン会などを運営したほか、美術雑誌『現代の洋画』を制作。パリでゴッホらを支えた画商ペール・タンギーになぞらえて、仲間内から“ペール北山”と呼ばれました。1915年以降は洋画から手を引き、アニメーションの制作に携わり、3人の創始者のうちの1人となっています。
本展は、北山の取り組みをベースに大正洋画の画家や作品、絵画グループの活動を5章立てで辿ります。文芸誌『白樺』や書籍、北山が編集発行していた『現代の洋画』などで紹介されていたゴッホ、ピサロ、ドガ、セザンヌなどの作品を展示し、当時の若い画家たちの憧れを追憶するほか、ヨーロッパから帰国した藤島武二、坂本繁二郎、斎藤豊作ら、留学者たちの作品、反アカデミズムの絵画グループであるヒユウザン会や生活社で活躍した岸田劉生や萬鉄五郎、草土社に所属した木村荘八、椿貞雄などの作品も展示。エピローグでは、大正初期の国産アニメーションも紹介されます。
展覧会名 | 動き出す!絵画 ペール北山の夢 -モネ、ゴッホ、ピカソらと大正の若き洋画家たち- |
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会期 | 2016年9月17日(土) 〜 11月6日(日) ※会期中、一部展示替えあり |
休館日 | 月曜日(ただし9月19日、10月10日は開館)、9月20日(火)、10月11日(火) |
時間 | 10:00〜18:00(金曜は20:00まで) ※入館は閉館時間の30分前まで |
会場 | 東京ステーションギャラリー 千代田区丸の内1-9-1 |
入館料 | 一般 1,000円、高大生800円 |
公式サイト | https://www.ejrcf.or.jp/gallery/ |
問合せ | 03-3212-2485 |
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