【開館50周年記念特別展】速水御舟の全貌― 日本画の破壊と創造―

23年ぶりに代表作が一堂に集結!画業の軌跡を振り返る

  • 2016/09/30
  • イベント
  • アート

開館50周年を記念し、山種美術館の「顔」とも言える120点の速水御舟コレクションから厳選した作品に、他所蔵先の代表作も加えて総覧する23年ぶりの大規模な回顧展です。

40歳と短命だった速水御舟は、松本楓湖(まつもとふうこ)の安雅堂画塾で研鑽を積みます。兄弟子・今村紫紅に感化されたり、岸田劉生に影響を受けて洋画の写実的な表現を取り入れたり、宋代院体花鳥画から細密描写を生み出したりと、1つの技法に留まらず、生涯にわたり表現方法を研究し続けました。ヨーロッパ訪問時には人体の表現方法、晩年は水墨表現にも関心を寄せています。

本展では、山種証券(現・SMBCフレンド証券)の創業者、山崎種二が蒐集した作品に加えて、1976年旧安宅産業コレクションの約105点が加わり、“御舟美術館”の異名を持つ同館所蔵の作品に、個人や他所蔵の代表作も加えて紹介。約90点の展示作品全てが御舟作品で、重要文化財《炎舞》や《名樹散椿》はもちろん、《墨竹図》、《彼南のサンパン》など、筆致や技法の異なる様を時系列で展観できます。

  1. 速水御舟《炎舞》【重要文化財】1925(大正14)年 絹本・彩色 山種美術館
    速水御舟《炎舞》【重要文化財】
    1925(大正14)年 絹本・彩色
    山種美術館
  2. 速水御舟《名樹散椿》【重要文化財】1929(昭和4)年 紙本金地・彩色 山種美術館
    速水御舟《名樹散椿》【重要文化財】
    1929(昭和4)年 紙本金地・彩色
    山種美術館
  3. 速水御舟《牡丹花 (墨牡丹)》1934(昭和9)年 紙本・墨画彩色 山種美術館
    速水御舟《牡丹花 (墨牡丹)》 1934(昭和9)年
    紙本・墨画彩色
    山種美術館
  4. 速水御舟《花ノ傍》1932(昭和7)年 紙本・彩色 株式会社 歌舞伎座
    速水御舟《花ノ傍》
    1932(昭和7)年
    紙本・彩色
    株式会社 歌舞伎座

開催概要

展覧会名 【開館50周年記念特別展】速水御舟の全貌―日本画の破壊と創造―
会期 2016年10月8日(土) 〜 12月4日(日)
※会期中、一部展示替えあり
前期:10月8日(土) 〜 11月6日(日)
後期:11月8日(火) 〜 12月4日(日)
休館日 月曜日 (ただし10月10日は開館)、10月11日(火)
時間 10:00〜17:00 ※入館は閉館時間の30分前まで
会場 山種美術館
渋谷区広尾3-12-36
>> 会場の紹介記事はこちら
入館料 一般 1,200円、高大生 900円
公式サイト https://www.yamatane-museum.jp/
問合せ 03-5777-8600 (ハローダイヤル)

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