昭和基地を中心に極寒と強風の南極建築の変遷を辿る
昭和基地の開設から現在まで、南極の建築物がどのように発展してきたかに焦点を当て、国立極地研究所の所蔵する写真を中心に、映像や実資料などを交えてその変遷を辿る企画展です。
1957年、日本は南極に昭和基地を開設し、現在まで延べ3,000人強の隊員たちが滞在しました。彼らの暮らしを維持するため、第一次観測隊が使用した日本初のプレファブ建築から改良が重ねられ、厳しい環境に耐えうる建築物が造られていきます。南極における建築の課題のひとつは、暴風雪(ブリザード)による雪の吹き溜まり(スノードリフト)で、回避しないと数年で建物が埋没してしまうほどでした。年代を経るごとに大型化していった観測船により、新しい建築資材の輸送も可能となり、スノードリフトを回避する建物が考えられていったのです。
本展では、1957年から2016年までを5期に分けて、プレファブ建築、高床式建築、雪に埋まることを前提とした内陸基地の建築、大型の管理棟、自然エネルギー棟などエポックメイキングな建築物を追います。宗谷、ふじ、しらせ、新しらせの各観測船や、世界の南極基地16カ所も紹介されます。会場には、第一次観測隊で使われた梱包用の木箱を積み重ねた通路をイメージした空間を設置。現地の写真のほか、ブリザードや風洞実験の映像、実資料など約90点が展示されます。
展覧会名 | 南極建築 1957-2016 |
---|---|
会期 | 2017年3月30日(木) 〜 5月27日(土) |
休館日 | 水曜日 |
時間 | 10:00〜18:00 |
会場 | LIXILギャラリー 中央区京橋3-6-18 東京建物京橋ビル LIXIL:GINZA 2F |
入場料 | 無料 |
公式サイト | https://livingculture.lixil.com/gallery/ |
問合せ | 03-5250-6530 |
記載内容は取材もしくは更新時の情報によるものです。商品の価格や取扱い・営業時間の変更等がございます。