2館で同時開催! アートで表す東南アジアの潮流
−森美術館では、都市化の影をとらえた作品、信仰や伝統技を生かした作品などが登場−
タイ、インドネシア、フィリピン、シンガポールなどに代表される東南アジア地域で活躍するアーティストと、多様な表現力を持つ作品に焦点を当てた現代美術展です。ASEAN(東南アジア諸国連合)設立50周年を記念し、初めて国立新美術館と森美術館の2館を会場に同時開催されます。
森美術館会場では4つのセクションで作品を展開。経済成長による社会の格差化、伝統文化の喪失を批評した「発展とその影」、一般参加を求めるソーシャリー・エンゲイジド・アートや、集団で環境問題などにアートを通して取り組む活動を行う作品を集めた「アートとは何か?なぜやるのか?」、信仰や宗教などの世界観を伝統工芸の技や思想を通して表現した作品が並ぶ「瞑想としてのメディア」、戦争や抑圧の歴史をヒアリングし、その記憶を継承しようと動いたり、自分たちよりも前の世代のアーティストが行っていたやり方を受け継いだり、世代を超えた対話をまとめた作品を展示する「歴史との対話」の4つの視点を披露します。イセ《アナザー・ストーリー》のためのドローイング、コラクリット・アルナーノンチャイ《おかしな名前の人たちが集まった部屋の中で歴史で絵画を描く3》など、絵画、写真、動画、インスタレーションまで幅広い作品が集います。
本展の背景
約6億人が暮らす東南アジアは、多民族、多言語、多宗教ならではのダイナミックな文化が育まれ、近年は経済発展が著しい地域です。その多様な文化から生まれる、多彩な表現の現代アートが、今世界中から大きな注目を集めています。国立新美術館、森美術館の両館長が発案し、国際交流基金の賛同により実現した本展は、14人のキュレトリアル・チームにより2年半かけて、ASEAN10カ国を現地調査。約86組のアーティストを選定し、約180点の作品を展示します。植民地から脱し、戦争や内戦などの困難を経て、民主化、国際化へと変化を遂げた歴史に影響を受けながら発展してきた足跡、表現のダイナミズム、多様性を9つの視点から掘り下げます。
展覧会名 | ASEAN設立50周年記念 サンシャワー:東南アジアの現代美術展 1980年代から現在まで |
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会期 | 2017年7月5日(水) 〜 10月23日(月) |
休館日 | 会期中無休 |
時間 | 10:00〜22:00(火曜は17:00まで) ※入館は閉館時間の30分前まで |
会場 | 森美術館 港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー53階 >> 会場の紹介記事はこちら ※国立新美術館との2館同時開催 >> 国立新美術館での展示紹介はこちら |
観覧料 | 【2館共通】 一般 1,800円、大学生 800円 【単館】 一般 1,000円、大学生 500円 |
公式サイト | www.mori.art.museum |
問合せ | 03-5777-8600 (ハローダイヤル) |
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