明治維新150年 幕末・明治 ―激動する浮世絵

明治維新から150年。浮世絵で見返す、激動の時代

1867(慶応3)年の大政奉還と王政復古を経て、翌年の改元で始まった明治時代。200年以上続いた江戸幕府が終わり、一気に近代国家へと進むことになった “明治維新”に焦点を当て、社会の変化の中で描かれた浮世絵から、激動の時代の様子や西洋文明の影響など、この時代ならではの浮世絵の魅力を探ります。

尊王攘夷論から倒幕運動が起こり、大政奉還と王政復古によって皇室による政府が樹立。続く1868(慶応4)年、明治政府と旧幕府勢力が戦った戊辰戦争で江戸幕府は終焉を迎えます。江戸は東京と名前を変え、近代化が一気に進みました。浮世絵師たちは、幕末の動乱を伝える風刺画や文明開化を描き、激動していく様をそれぞれ表していきます。西洋文明の影響も時には受け入れながら、新たな絵画の表現にも挑戦しました。

本展では、幕末から明治にかけて制作された浮世絵約150点(展示替えあり)が並びます。三代歌川広重「東京名所京橋従煉化石之真図」や小林清親「日本橋夜」に見られる近代化した街並みはこの時代ならではの魅力です。また、同じく小林清親「鹿児嶋征討戦記」などの動乱をテーマとしたもの、歌川芳虎「信長公延暦寺焼討ノ図」や月岡芳年「芳年武者旡類 源牛若丸 熊坂長範」などの歴史上の戦いを描いた作品も紹介されます。幕末・明治の有名人物として、西郷隆盛も登場。軍服姿の凛々しい姿の作品、西南戦争に敗れて自刃した後の1878(明治11)年に制作された幽霊姿の作品など、8点を展示します。近年特に人気の高い月岡芳年の作品も、得意とした歴史画を中心に展観。光線画と称される、光りと闇を駆使した風景画で知られる小林清親など、人気絵師から無名の絵師まで幅広く展観できます。

歌川芳虎「信長公延暦寺焼討ノ図」(前期展示)
鈴木年基「文武高名伝 旧陸軍大将正三位西郷隆盛」個人蔵(前期展示)

三代歌川広重「東京名所京橋従煉化石之真図」(後期展示)
月岡芳年「西郷隆盛霊幽冥奉書」(後期展示)
開催概要
展覧会名 明治維新150年 幕末・明治 ―激動する浮世絵
会期 2018年1月5日(金) 〜 2月25日(日)
※前後期で展示替え
前期:1月5日(金) 〜 1月28日(日)
後期:2月2日(金) 〜 2月25日(日)
休館日 1月9日(火)、15日(月)、22日(月)、29日(月)〜2月1日(木)、5日(月)、13日(火)、19日(月)
時間 10:30〜17:30 ※入館は閉館時間の30分前まで
会場 太田記念美術館
渋谷区神宮前1-10-10 [MAP]
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入館料 一般 700円、高大生 500円
公式サイト http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/
問合せ 03-5777-8600 (ハローダイヤル)
2017年12月更新