館長による初のキュレーション!40年にわたるコレクションの肝を探る
現代美術を専門とする美術館の草分け的存在である原美術館。館長の原俊夫氏が自らの目で築いてきたコレクションは、草間彌生、アンディ・ウォーホル、蜷川実花など1000点以上あります。今回、原氏が初めてキュレーションを行い、同館のコレクションの魅力を改めて探る企画展です。
1979年、東京都品川区に現代美術専門の美術館として開館します。以来40年にわたり、館長の原氏が創設したアルカンシエール美術財団による運営のもと、現代美術の認知拡大や浸透、国際交流の推進、アーティストの支援などの活動を行ってきました。1938年に建てられた原氏の祖父である実業家 原邦造の邸宅を改装した建物は、東京国立博物館本館を手掛けた渡辺仁の設計。日本におけるモダニズム建築の一例として、建物自体も見所となっています。1988年、伊香保温泉のある群馬県渋川市に別館のハラ ミュージアム アークを開館しました。
原氏が40歳の時、美術館設立のために始めた現代美術の収集は、1950年代以降の巨匠作品から現代の若手作家まで幅広く網羅されています。河原温、工藤哲巳、草間彌生、森村泰昌、奈良美智、名和晃平、蜷川実花、野口里佳といった日本人アーティストだけでなく、ジョセフ アルバース、ウィレム・デ・クーニング、ジャン・デュビュッフェ、ジャクソン・ポロックなど、各国の作家もそろい、美術館の建物を活かして作られた常設展示作品や野外立体作品も設置されています。
本展では、同館設立に際して収集された作品と開館直後の1980年代前半までの作品を中心に展開する前期と、企画展など美術館活動を通じて購入に至った作品を中心とした後期に分けて構成します。前期はカレル・アペル、アルマン、セザール、クリスト、ロバート・メイプルソープ、三木富雄、宮脇愛子、ナム・ジュン・パイク、篠原有司男、菅井汲、杉本博司などが登場。後期は、安藤正子、荒木経惟、ヤン ファーブル、加藤泉、ウィリアム ケントリッジ、束芋、ミカリーン トーマス、アドリアナ ヴァレジョン、やなぎみわなどの作品が予定されています。同館のコレクションの奥深さを味わえる貴重な機会です。
展覧会名 | 現代美術に魅せられて 原俊夫による原美術館コレクション展 |
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会期 | 2018年1月6日(土) 〜 6月3日(日) ※会期中、展示替え休館あり 前期:1月6日(土) 〜 3月11日(日) 後期:3月21日(水・祝) 〜 6月3日(日) |
休館日 | 月曜(ただし1月8日、2月12日、4月30日は開館)、1月9日(火)、2月13日(火)、 3月12日(月)〜20日(火)、5月1日(火) |
時間 | 11:00〜17:00(祝日を除く水曜は20:00まで) ※入館は閉館時間の30分前まで |
会場 | 原美術館 品川区北品川4-7-25 >> 会場の紹介記事はこちら |
入館料 | 一般 1,100円、高大生 700円、小中生 500円 ※原美術館メンバーは無料 ※学期中の土曜日は小中高生の入館無料 |
公式サイト | https://www.haramuseum.or.jp/jp/arc/ |
問合せ | 03-3445-0651 |
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