約30年の軌跡! 素材から建築やプロダクトを見渡す
国内外で膨大なプロジェクトを抱える世界的建築家、隈研吾。木材や竹など多様な素材に着目しながら、「負ける建築」、「自然な建築」などの理念を実践してきた約30年の活動を振り返る企画展です。人の感覚や意識、環境に影響を与える建築が持つ可能性を模索します。
古今東西の思想に精通し、独自の理念で数多のプロジェクトを遂行してきた隈は本展について次のように語りました。「建築とは、結局のところ物質である。物質と人間との会話である。世界という得体のしれない大きさなるものが、物質という具体的存在を通じて、人間と会話するのである。物質が違うと、会話の仕方も変わり、こちらの気分も大いに変わってくる。20世紀はコンクリートのせいで、会話は固くなり、人間の表情もずいぶん暗くなった。もう一度、様々な物質と、いきいきとした会話をはじめよう」。建築設計やプロダクトデザインなどで対話を重ねてきた素材の中から、竹、木、紙、石、土など主要な素材をピックアップ。これらを整理することで、隈が考えるこれからの物質と人間との関わり方を提示します。
本展では、建築素材という“もの”の観点から携わってきた数々のプロジェクトを概観します。全景が分かる模型やモックアップと呼ばれる実物素材による原寸大の部分模型はもちろん、各プロジェクトを記録した映像や素材のサンプルなども紹介。また、バルーンと極度に薄い布による茶室「浮庵(ふあん)」のほか、空間体験を楽しめる複数の過去のパビリオン、竹の特性を生かした新作パビリオンが登場。ほぼすべてのエリアで撮影ができ、触れる素材も展示されるなど、隈の建築と多角的に触れ合える点が特徴です。
展覧会名 | くまのもの 隈研吾とささやく物質、かたる物質 |
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会期 | 2018年3月3日(土) 〜 5月6日(日) |
休館日 | 月曜日(ただし4月30日は開館) |
時間 | 10:00〜18:00(金曜は20:00まで) ※入館は閉館時間の30分前まで |
会場 | 東京ステーションギャラリー 千代田区丸の内1-9-1 |
入館料 | 一般 1,100円、高大生 900円 |
公式サイト | https://www.ejrcf.or.jp/gallery/ |
問合せ | 03-3212-2485 |
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