斬新な世界観に浸る!日本画の伝統的な美しさを現代的に表現
現代の手法を用いて、戦後の日本画に新しい風を吹き込んだ日本画家であり、版画家の加山又造。1997年に文化功労者に選ばれ、2003年には文化勲章を受章するなど、活躍したその生涯と作品に迫る企画展です。
1927(昭和2)年、京都市西陣の和装図案家に生まれた加山は、1944(昭和19)年、京都市立美術工芸学校(現・京都市立銅駝美術工芸高校)絵画科を修了します。上京して、東京美術学校(現・東京藝術大学)日本画科で学び、1949(昭和24)年に卒業。日本画家 山本丘人に師事し、制作を続けました。1984(昭和59)年には、身延山久遠寺大本堂に天井画「墨龍」を完成させます。1988(昭和63)年、東京藝術大学美術学部教授に就任し、90年代には、パリ、北京、上海、ロンドンなど、世界各都市で個展を開催。2004(平成16)年に76歳で亡くなりました。
本展では、加山又造が作品を制作する際の基軸としていた「伝統と革新」に注目し、日本の様式美に現代の手法を取り入れて独自の表現へと高めた作品の世界観に迫ります。見所は、2016(平成28)年5月に開催されたG7伊勢志摩サミットの会場で展示した陶板美術「おぼろ」の展示。水面に立てられた陶板を篝火が照らし、空間を桜の花びらが舞う映像演出で世界観を表現します。また、代表作の一つ、身延山久遠寺の天井画「墨龍」は原寸サイズで会場の天井に再現され、必見です。
展覧会名 | Re 又造 MATAZO KAYAMA |
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会期 | 2018年4月11日(水) 〜 5月5日(土・祝) |
休館日 | 会期中無休 |
時間 | 11:00〜20:00(ただし、4月11日(水)は13:00開館、4月16日(月)は16:00閉館) ※入館は閉館時間の30分前まで |
会場 | EBiS303 イベントホール 渋谷区恵比寿1-20-8 エビススバルビル3F |
観覧料 | 一般 2,000円、学生 1,300円 |
問合せ | 03-5777-8600 (ハローダイヤル) |
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