謎の多い旧石器時代の人々の暮らしに最新の研究結果から迫る
日本の人類史の中で、一番謎の多い旧石器時代。沖縄で、全身の人骨や世界最古の釣り針などが、近年発見されました。新たな発掘で、少しずつ解明されてきた旧石器時代の人の暮らしや渡来に関する研究成果などを紹介する企画展です。
日本の人類史で最も長いのが旧石器時代です。その時代、大陸から渡来して日本列島で暮らしていた人々の人骨の大半は、沖縄で発見されています。しかし、石器などの道具が見つからず、その生活は謎に包まれてきました。1960年代から、沖縄旧石器時代の研究が進められてきましたが、近年、石垣島の白保竿根田原洞穴遺跡で、新たな全身人骨が発見されます。また、サキタリ洞遺跡では、世界最古の釣り針やカニの殻が見つかり、当時の暮らしぶりが分かってきました。
本展では、沖縄の地理から旧石器時代の研究の最新調査結果までを幅広く紹介。1章では、沖縄の岩石から今の地形となった成り立ちを追います。2章では、ヤンバルクイナなどのよく知られた動物から絶滅動物まで、亜熱帯の森林にすむ固有動物にフォーカス。3章では、旧石器時代のヒトの渡来に関する研究成果を展観します。4章では、サキタリ洞遺跡で発見された道具などから見えてきた当時の暮らしについて掘り下げ、5章では、石垣島で発見された全身人骨から分かったことを解説、6章では、沖縄各地で今も続けられている発掘調査の詳細や発見されたものの一部を紹介します。旧石器人(港川人)の復元模型も展示され、長い間ベールに包まれていた旧石器時代の謎に迫る内容となっています。
展覧会名 | 沖縄の旧石器時代が熱い! |
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会期 | 2018年4月20日(金) 〜 6月17日(日) |
休館日 | 月曜日 ※ただし4月30日(月・振替休日)、6月11日(月)は開館 |
時間 | 9:00〜17:00 ※金・土曜日および、4月29日(日)・30日(月・振替休日)、5月3日(木・祝)は20:00まで ※5月1日(火)・2日(水)・6日(日)は18:00まで ※入館は各閉館時刻の30分前まで |
会場 | 国立科学博物館 台東区上野公園7-20 |
入場料 | 一般・大学生 620円、高校生以下および65歳以上は無料 |
公式サイト | https://www.kahaku.go.jp/event/2018/04okinawa/ |
問合せ | 03-5777-8600 (ハローダイヤル) |
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