画業のターニングポイント60年代に注目
大阪万博のテーマ館をプロデュースした芸術家 岡本太郎。長い画業の中から、大阪万博に向けて取り組んでいった1960年代の仕事に注目します。
1911(明治44)年、漫画家の岡本一平と歌人で小説家の岡本かの子の長男として生まれました。18歳で東京美術学校に入学。同年の12月に父の取材旅行に同行してロンドンに渡航し、翌年パリに向かいます。1932(昭和7)年、パリの画廊でパブロ・ピカソの作品を見て感銘を受けました。1940(昭和15)年、ドイツ軍のフランス侵攻により帰国。1942(昭和17)年、中国に出征。終戦後も半年間にわたって俘虜生活を送ります。1951(昭和26)年、戦後初の個展を開催。翌年、ヨーロッパを再訪し、現地で個展も開催しました。1964(昭和39)年、東京オリンピック参加記念メダルを制作。1970(昭和45)年、万国博の会場に《太陽の塔》を含むテーマ館が完成し、館長に就任します。1981(昭和56)年、「日立マクセルビデオカセット」のコマーシャルに出演。「芸術は爆発だ!」の言葉が流行語となりました。
本展では、呪術的な気配に満ちた60年代の作品を中心に展観します。それまでの繊細な筆致でぎっしりと多くのモチーフを描く作風から、梵字にも似た抽象的な黒のモチーフが大きな役割を果たす作風に変化。縄文土器に衝撃を受け、東北や沖縄へ原始日本を発見する旅を経た影響を作品から探ります。2018年6月13日(水)〜7月2日(月)には、第20 回岡本太郎現代芸術賞で岡本太郎賞を受賞した山本直樹による新作も期間限定で紹介される予定です。1967年の太陽の塔のデザインへのつながりを感じられる内容となっています。
展覧会名 | 太陽の塔への道 |
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会期 | 2018年5月30日(水) 〜 10月14日(日) |
休館日 | 火曜日(祝日の場合は開館) |
時間 | 10:00〜18:00 ※入館は閉館時間の30分前まで |
会場 | 岡本太郎記念館 港区南青山6-1-19 >> 会場の紹介記事はこちら |
入館料 | 一般 620円、小学生 310円 |
公式サイト | https://taro-okamoto.or.jp/ |
問合せ | 03-3406-0801 |
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