田根 剛|未来の記憶 Archaeology of the Future―Search & Research

奇抜ではなく、誰も見たことがない記憶からはじまる建築を目指して

パリを拠点に世界各地でプロジェクトを進める建築家 田根剛。20代の若さでドレル・ゴットメ・田根(DGT.)として〈エストニア国立博物館〉の国際設計競技に勝利し、新国立競技場基本構想国際デザイン競技(ザハ・ハディド案選出時)ではファイナリストに選ばれるなど、国内外から注目を集めています。気鋭の建築家の探求と実践プロセスを紐解き、未来への可能性を考える、東京オペラシティアートギャラリーとの連携企画展です。

「私はいつも考古学者のように遠い時間を遡り、場所の記憶を掘り起こすことからはじめます。そこでは今日の世界から忘れ去られ、失われ、消えてしまったものに遭遇し、それらを発見する驚きと喜びがあります。その時、記憶は過去のものでなく、未来を生み出す原動力へと変貌するのです」と、本展のコンセプトを語る田根は、建築は記憶と通じていかに未来をつくりうるかという挑戦と認識し、それぞれのプロジェクトで実践しています。信念にもとづいたその創造は、〈A HOUSE for OISO〉、〈LIGHT is TIME〉(以上DGT.)、〈(仮称)弘前市芸術文化施設〉などの作品へと具現化されてきました。

本展では、「Archaeology of the Future ―未来の記憶」を共通テーマに東京オペラシティアートギャラリーと同時期に開催。場所の記憶を多様な角度で分析することで未来につながる建築へ展開させていくプロセスを掘り下げます。
 同ギャラリーでは、「Archaeological Research(考古学的リサーチ)」の方法論を展観。建築における思考と考察のプロセスを紐解きます。東京オペラシティアートギャラリーでは、場所をめぐる記憶から飛躍させる手法とそこから生まれた〈エストニア国立博物館〉などの代表作や最新プロジェクトを模型や映像を使って展示します。
 建築のもつ力や使命、未来への可能性を考えるきっかけとなるその内容は、都市の担い手である来場者一人一人に穏やかに訴えかけるものとなっています。

エストニア国立博物館 (2006-16年) Dorell.Ghotmeh.Tane / Architects photo: Eesti Rahva Muuseum
新国立競技場案 古墳スタジアム (2012年)Dorell.Ghotmeh.Tane / Architects

A House for Oiso (2014-15年)Dorell.Ghotmeh.Tane / Architects
Todoroki House in Valley (2017-18年) Atelier Tsuyoshi Tane Architects
開催概要
展覧会名 田根 剛|未来の記憶
Archaeology of the Future―Search & Research
会期 2018年10月18日(木) 〜 12月23日(日・祝)
休館日 月曜・祝日(ただし11月3日、12月23日は開館)
時間 11:00〜18:00
会場 TOTOギャラリー・間
港区南青山1-24-3 TOTO乃木坂ビル3F
入館料 無料
公式サイト https://jp.toto.com/gallerma
問合せ 03-3402-1010
2018年10月更新