特別展 明治150年記念「日本を変えた千の技術博」

今の日本の礎となった科学・技術の遺産や資料が大集合!

  • 2018/10/19
  • イベント
  • アート

幕末から明治の初めにかけて日本に入ってきた西洋の文化と技術。その影響を受けながら、大きく飛躍した日本の科学・技術の歴史に焦点を当て、大正、昭和、平成と時代を経ながら社会や暮らしを変えてきた産業遺産や資料、当時最先端のデザインなどを展観する科学展です。今年が明治元年から起算して150年目となることを記念して開催されます。

明治維新の後、日本は立憲政治や議会政治を西洋から導入。江戸幕府によるそれまでの政治や経済システムから大きく転換します。近代国家を目指して富国強兵を進めるべく、西洋からの技術を積極的に取り入れ、産業構造を変え、新しい教育体制を整えました。時刻制度や度量衡、貨幣価値も一変したその変革は、科学・技術が日本の社会システムを一新していくことでもあり、多くの国民に多大な驚きと戸惑いを与えました。しかし、このことが今の日本社会を支えている科学・技術へとつながっていくのです。

本展では、明治時代の日本人が西洋技術に出会った際の驚きと共に、暮らし、機械産業、化学産業、農業、街づくり、コミュニケーションなどの分野の600点以上の資料を、発明・発見にまつわるエピソード、世相、写真などを交えながら紹介します。
 特に日本で初めて音を記録し再生した器械「蘇言機」、日本初のブルドーザー「コマツブルドーザーG40」、日本人が発明した世界的胃腸薬「タカヂアスターゼ」など、重要文化財、化学遺産、機械遺産、情報処理技術遺産、でんきの礎、未来技術遺産に認定された約40点の資料は重要度が高く必見です。また、同館が所蔵するエジソンが明治天皇に献上した蓄音機「エジソン クラスM」など、明治天皇やエジソンゆかりの資料も特別公開されます。
 新しい技術に接した時の人々の驚きや機能美を追体験できる空間も登場。研究・開発の秘話や当時は最先端だったデザインも多数あり、科学・技術の凄さだけでなく歴史としての楽しみも感じられる大規模で多彩な内容となっています。

  1. 「ミルバーン電気自動車」 所蔵:国立科学博物館
    「ミルバーン電気自動車」
    所蔵:国立科学博物館
  2. 「電気扇」 所蔵:国立科学博物館
    「電気扇」
    所蔵:国立科学博物館
  3. 「世進電話雙録」(部分) 所蔵:国立科学博物館
    「世進電話雙録」(部分)
    所蔵:国立科学博物館
  4. 「エジソン ホームキネトスコープ」 所蔵:国立科学博物館
    「エジソン ホームキネトスコープ」
    所蔵:国立科学博物館

開催概要

展覧会名 特別展 明治150年記念「日本を変えた千の技術博」
会期 2018年10月30日(火) 〜 2019年3月3日(日)
休館日 月曜日(ただし12月24日、1月14日、2月11日、2月25日は開館)、12月28日(金)〜1月1日(火・祝)、1月15日(火)、2月12日(火)
時間 9:00〜17:00
※金、土曜日および10月31日(水)、11月1日(木)は20:00まで
※入館は各閉館時刻の30分前まで
会場 国立科学博物館
台東区上野公園7-20
入場料 一般・大学生 1,600円、小中高生 600円
公式サイト http://meiji150.exhn.jp/
問合せ 03-5777-8600 (ハローダイヤル)

記載内容は取材もしくは更新時の情報によるものです。商品の価格や取扱い・営業時間の変更等がございます。