音楽家・細野晴臣の50年の軌跡を“観光”するように辿る
作曲・プロデュースなどさまざまな活動を展開し、戦後日本の音楽シーンに多様な影響を与え続けてきた音楽家・細野晴臣。今年でデビュー50周年を迎えるにあたり「細野晴臣デビュー50周年企画〈細野さんに会いに行く〉」プロジェクトが始動、その一環として東京シティビューで1ヵ月間の展覧会が開催される。
会場では、デビュー50年の軌跡を、「1969〜1973|憧憬の音楽」「1974〜1978|楽園の音楽」「1979〜1983|東京の音楽」「1984〜2004|彼岸の音楽」「2005〜現在|記憶の音楽」と、年代ごとに区切った5つの展示構成で解説。また、それぞれの時代で起きた物事に細野がどのように接し、どのようなことを感じ、音楽や世界観を描いてきたのかを、楽器コレクション、音楽ノート、映像、ブックコレクションなどの音楽に関するもののみならず、映画やアート、落語、漫画など、多様な関心事を通して紹介する。
特に、エントランスは必見で、ネオンが鮮やかなゲートや、1976年に発表したアルバム『泰安洋行』をモチーフとした顔ハメ看板、提灯など、観光地を彷彿とさせる雰囲気が来場者を「細野観光」へと誘う。さらに、細野のギター8本を積み上げた全長約6メートルの「ギタータワー」も大迫力でお出迎え。
次に注目したいのは、約85メートルのビジュアル年表。バンド、ユニット、ソロ、楽曲提供、プロデュース、映画音楽などといった細野の活動の変遷を、5つの年代で括り、その年代を代表する楽曲やライブ映像とともに、レコードジャケット、CDジャケット、ポスター、写真などで辿る。
他にも、細野の思い出が詰まった珠玉のギター20本の実物展示や、世界中で集めてきた民族楽器などが配されたスタジオの再現、細野の脳内が垣間見られる25メートルにも及ぶアイデアノートなど、細野ワールドにどっぷり浸かることができる。
どの年代でも学び続け、感覚だけではなく、経験に基づいてさまざまなジャンルの音楽を制作してきた細野晴臣の50年の軌跡を、まるで“観光”するように巡ってみよう。
展覧会名 | 細野晴臣デビュー50周年記念展「細野観光1969-2019」 |
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会期 | 2019年10月4日(金) 〜 11月4日(月・休) |
休館日 | 会期中無休 |
時間 | 10:00〜22:00 ※入館は閉館時間の30分前まで |
会場 | 六本木ヒルズ展望台 東京シティビュー 港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 52階 |
観覧料 | 一般 1,800円、高大生 1,200円、4歳〜中学生 600円、65歳以上 1,500円 |
公式サイト | https://tcv.roppongihills.com/jp/exhibitions/hosonokanko/index.html |
問合せ | 03-6406-6652(東京シティビュー) |
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