書家・柿沼康二が、即興で太郎の言葉をこの世に蘇らせる
何が起こるか分からない圧巻のパフォーマンスに期待
NHK大河ドラマ『風林火山』、北野武監督作品『アキレスと亀』等の題字を担当し、東京2020オリンピック・パラリンピック公式ポスターアーティストにも選出された、書家で現代美術家の柿沼康二。その岡本太郎記念館での10年ぶりとなる書のパフォーマンス企画が実現。
企画展「化け文字 〜書家・柿沼康二の挑戦状〜」が開催されたのが2010年。このとき柿沼康二は、自身が“トランスワーク”と呼ぶ手法による公開制作で、「まえ」という2文字だけで壁一面を埋め尽くす、という前代未聞のパフォーマンスを見せた。さらに翌2011年には、岡本太郎生誕百年事業の一環として、太郎の言葉を書に作品化するプロジェクトを敢行。その成果が『TRANCE-MISSION』という書籍になった。
それから10年。ふたたび柿沼康二が記念館を舞台に、これまでの太郎との企画展やコラボレーションとは全く違うアプローチから新たな境地へ挑戦する。用意されたのは純度100%の「なにもない空間」。事前から「ああしよう、こうしよう」という概念を極力持たない状態で体ごと太郎の城に飛び込み、太郎の気配に包まれ、その中から生まれたインスピレーションで太郎の言葉をこの世に再び蘇らせるという。すべてをインスピレーションのままに即興でつくっていくのだ。しかも「墨と筆」という使い慣れた武器だけでなく、マスキングテープというおよそアートとは無縁の素材を取り入れて、かつてない表現に挑む。
なにができるかはやってみなければ分からないし、目指しているのは“完成”ではない。現場でのアクションが全てであり、それが作品となる。床・壁・天井――第1展示室の空間全体を“太郎の言葉”が躍動する。
さらに第2展示室では『TRANCE-MISSION』プロジェクトの作品もお披露目される。
展覧会名 | 今がすべてだ!−続・柿沼康二の挑戦状− |
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会期 | 2021年11月18日(木)〜2022年3月13日(日) |
休館日 | 火曜日(祝日の場合は開館)、12月28日(火)〜1月4日(火) |
時間 | 10:00〜18:00 ※入館は閉館時間の30分前まで |
会場 | 岡本太郎記念館 港区南青山6-1-19 >> 会場の紹介記事はこちら |
入館料 | 一般 650円、小学生 300円 |
公式サイト | https://taro-okamoto.or.jp/ |
問合せ | 03-3406-0801 |
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