生誕160年記念 グランマ・モーゼス展―素敵な100年人生

70代で絵を描き始め、80歳で初個展
モーゼスおばあさんが日々紡いだ、幸せの風景

  • 2021/11/19
  • イベント
  • アート

モーゼスおばあさん(グランマ・モーゼス)の愛称で親しまれ、アメリカ人なら誰もが知る国民的画家、アンナ・メアリー・ロバートソン・モーゼス(1860〜1961)の展覧会。

グランマ・モーゼスは、無名の農婦から、70代で本格的に絵を描き始め、80歳の時ニューヨークで初めての個展を開く。題材のほとんどは、ニューヨーク州とヴァーモント州にまたがる田園とその土地の人々の日常で、モーゼスは生涯を通じて暮らし、愛した身近な風景を変わることなく描き続けた。身近な出来事や自然への温かなまなざしを映した作風とそのユニークなキャリアは、当時、大恐慌や第2次世界大戦を経験し疲弊していたアメリカの人々の心をとらえ、一躍人気作家となる。日本でも1980年代に初めて紹介されて以来、智慧とは長い人生のなかで培われるもの、また、自然との調和をもって生きることが必要、といった彼女の考えに日本人の価値観が共鳴し、根強いファンが多くいることで知られている。

今回、生誕160年を機に特別に企画された本展は、国内で開催される回顧展としては16年ぶり。作家の人物像を紹介する「アンナ・メアリー・ロバートソン・モーゼス」、家族や村の人々との素朴な日常の暮らしを描いた「仕事と幸せと」、ハロウィーンやサンクスギビングなど季節ごとの特別な行事に注目する「季節ごとのお祝い」、そしてグランマ・モーゼスの絵で最も大切なテーマである“自然の変わらぬ美しさ”を描いた「美しき世界」から成る4章構成により、最初期の作品から100歳で描いた絶筆、また愛用品や関連資料まで、日本初来日を含む約130点を展示。

自然や素朴な暮らしを愛し、たくましく誠実に、素敵な100年を生きたモーゼスおばあさんの世界を紹介する。

  1. 《初めての自動車》1939年以前 個人蔵(ギャラリー・セント・エティエンヌ、ニューヨーク寄託)
  2. 《村の結婚式》1951年 ベニントン美術館蔵
  3. 《シュガリング・オフ》1955年 個人蔵(ギャラリー・セント・エティエンヌ、ニューヨーク寄託)
  4. 《美しき世界》1948年 個人蔵(ギャラリー・セント・エティエンヌ、ニューヨーク寄託)
  1. 《初めての自動車》1939年以前 個人蔵(ギャラリー・セント・エティエンヌ、ニューヨーク寄託)
  2. 《村の結婚式》1951年 ベニントン美術館蔵
  3. 《シュガリング・オフ》1955年 個人蔵(ギャラリー・セント・エティエンヌ、ニューヨーク寄託)
  4. 《美しき世界》1948年 個人蔵(ギャラリー・セント・エティエンヌ、ニューヨーク寄託)
  5. ※すべて、©2020, Grandma Moses Properties Co., NY

開催概要

展覧会名 生誕160年記念
グランマ・モーゼス展―素敵な100年人生
会期 2021年11月20日(土)〜2022年2月27日(日)
休館日 月曜日(祝・休日の場合は開館、翌平日休館)、12月29日(水)〜1月3日(月)
時間 10:00〜18:00
※入場は閉館時間の30分前まで
会場 世田谷美術館 1階展示室
世田谷区砧公園1-2
入館料 一般 1,600円、65歳以上 1,300円、高大生 800円、小中生 500円
※日時指定制
※詳細は公式サイトをご確認ください
公式サイト https://www.setagayaartmuseum.or.jp/
問合せ 050-5541-8600 (ハローダイヤル)

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