港区界隈の個性派 博物館
科学技術館
全身でフル体験!電気、車、建設など身近な科学の遊園地 科学技術館

北の丸公園の中にある科学技術館。自動車、電気、光学、金属、建設、力学など身近な科学を取り上げている。自然史がメインの国立科学博物館、先端科学がテーマの日本科学未来館と並び、理工分野を体験しながら学べる施設だ。

天の字を象ったユニークな建物の2〜5Fに放射状に展示室が並ぶ。さまざまな業界団体や研究機関などが1部屋単位で出展しており、約20の展示室に加えて小規模なブース展示で構成。順路はないので、見学は上から下がると楽だ。
 5Fは、フロア全体が「FOREST(森)」という展示。科学実験室、歯車が並ぶメカの部屋、錯覚体験ができる部屋などに加え、ロビーにまで空気砲や立方体パズル、柔らかさの異なるソファなどの展示物が“森”のように乱立する。疑問から、観察、実験、証明というプロセスをたどる科学の解明を直感でトライしてもらえるよう、体験方法などの説明をなくしたという。
 「メカ」にある重さ約20kgの金属球を動かす“からくり装置”は、てこ、滑車、輪軸、斜面、ねじの機械要素を用いて運搬していく。大人もつい一周させたくなってしまう面白さ。「オプト」の左右反転しない像が作れるダブルミラーや、「イリュージョンA」の平衡感覚が乱れるうずまきシリンダーなども楽しい。
 4Fは鉄鋼や非鉄金属、建設などの部屋が並ぶ。「鉄の丸公園1丁目(鉄鋼)」では、鉄のカーリングや、バネを使ったシューティングマシンをスポーツ感覚で満喫。「建設館」では、ゲーム感覚で楽しめる掘削機でトンネルを掘るシミュレーション、震度7を体験できる免震装置、ビル風を観察できる模型などが並ぶ。特に、数mのクレーンでカラーボールを移動させる体験は、巨大なUFOキャッチャーのようで楽しい。
 3Fは電気、モーター、石炭、原子力、ベアリングなどがラインナップ。直列・並列回路での電球の明るさの違いといった大人には懐かしいものもしっかりと。原子力発電の仕組みも模型とアニメーションで分かりやすく解説されている。
 2Fは、3Dプリンターのある「ものづくりの部屋」、「自転車広場」、自動車の「ワクエコ・モーターランド」などが展開。「ワクエコ・モーターランド」には、トラック、大型車、バイク、エコカーのシミュレーターがそろっていて、乗り物好きな子どもなら何時間でも居座れそうだ。年代別に並べたミニカーの展示は塗装や形の変化が如実で興味深い。

展示のほとんどがハンズオンで遊園地のように楽しさ満点。各部屋に実験コーナーがあり、参加してより踏み込んだ体験もできる。中には放射線測定器を使ったワークショップなど、大人の好奇心をくすぐるものも。都内近郊の学校の多くが社会科見学先に選び、年間約60万人が訪れる、人気ぶりも納得。北の丸公園の散策ついでに、身近な科学への造詣を深めてみては?

    科学技術館(竹橋)
  • 千代田区北の丸公園2-1 [MAP]
  • 03-3212-8544
  • 料金(税込)
    大人720円、中高生410円、
    4歳以上260円
  • 9:30〜16:50(最終入館は16:00まで)
  • 休館日
    水曜(休日の場合は翌平日)※、年末年始(12/28〜1/3)
    ※春休み、科学技術週間、GW、夏休み、都民の日、11〜2月は開館
  • 東西線「竹橋駅」徒歩8分、
    東西線・半蔵門線・都営新宿線「九段下駅」徒歩9分
  • webサイト
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2016年10月取材/2016年12月更新