街のベーカリー特集

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メゾン・イチ(恵比寿)
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メゾン・イチ男性の来店も多いと話す、店長の大江聖美氏

恵比寿駅からガーデンプレイスへ向かう線路沿いの道にある「メゾン・イチ恵比寿店」。フランスパン生地で焼き上げたハード系のパンが充実しており、サンドイッチ、タルト、惣菜などもそろう。30〜50代のワーカーや主婦層らが通う人気ベーカリーだ。

パンは店内左手に陳列。チーズ、チョコレート、ドライフルーツ、ナッツなどが練り込まれたハードパンが多い

約25種類のパン全てに天然酵母のルヴァン種を使用。気温や湿度によって、発酵の度合いが変化するため、温度調整には細心の注意を払うという。「小麦の原種で古代穀物の一つであるスペルト小麦を使った田舎パンは、人工的な品種改良をされていない分、高い栄養価があるのですが、シェフによると、一つひとつ膨らみ方が変わってくるほど繊細なため、発酵はやはり技術と経験が伴うそうです」と、大江氏は話す。スペルト小麦の田舎パンは、ホールサイズだとB4サイズくらいある大きなパンだけに、発酵も焼成もその調整は難しそうだ。ホールサイズは予約のみの取り扱いで、1/4サイズで販売している。

全長40p位ありそうなスペルト小麦の田舎パン。若干酸味を感じるが、ライ麦パンほど強くない。モチモチ感がスープに合う

一番人気は、ぎっしりとクルミとレーズンが入った“クルミと山ぶどう”。「朝ご飯としてはもちろん、おやつ代わりやチーズと一緒にワインに合わせて楽しむ人もいます」と、大江氏。生地全体に山ぶどうの甘味が浸透していて食べやすい。
 フランスパン生地のパンでは、“イチジクとピスタチオ”も好評だ。ピスタチオは砕かれずにホールのまま、イチジクはドライフルーツとして食べるときと同じくらい大きくカットされ、生地に練りこまれている。
 タルト部分が厚いキッシュもいい。少し温めて食べると、卵のまろやかさが増す。トマトとバジル モッツァレラなど、全5種類で、その内の一つは季節の味。この春は、アスパラ&ハムだったという。

恵比寿店で人気のパンが大集合。左から、“クルミと山ぶどう”、“イチジクとピスタチオ”、キッシュの“トマトとバジル モッツァレラ”

スイーツ代わりになる“マカダミアナッツのザマンド”や、“栗パン”もファンの多い一品。一面マカダミアナッツが並ぶ姿は、ナッツ好きな人にはたまらなく魅惑的に映るに違いない。一方の栗パンは、砕いたマロングラッセを練りこんだもの。生地にもマロングラッセの甘味が浸透し、ほんのり甘いのが癖になるとか。
 昨年春から販売されているジンジャークリームチーズは、はちみつ漬けのショウガを練りこんだ上に、はちみつ漬けのクリームチーズがアクセントで入った、かなり甘めのパン。オヤツに良さそうだ。

ゴロっとした角切りローストビーフが食べ応えのある“ローストビーフとクレソン”と、オーツ麦やヒマワリの種など17種類の穀物が入ったシリアルパンを使った“スモークサーモンとシリアル”

サンドイッチは11種類と豊富な品ぞろえ。人気は、トウモロコシを練り込んで自然な甘みを引き出したパンを使った「ツナとトマト とうもろこし」、角切りにしたローストビーフが食べごたえのある「ローストビーフとクレソン」など。サラミとコルニッション、モモハムとエメンタールチーズといった組み合わせもある。
 パン自体も販売しており、冷ケースにある豚のリエットや白レバームース、キャロットラペなどの惣菜や好みの食材を使ってオリジナルサンドイッチを作ることもできる。

大きくカットされたタルトは全部で6種類が店頭に並ぶ。チョコレートは濃厚だが、固定ファンが多い

スイーツ好きには、タルトもおすすめ。一般的なタルトよりも大きく、価格もリーズナブルで、日々のオヤツにはもちろん、ちょっとした手土産にも使える華やかさも併せ持つ。チョコレート、木イチゴ、アプリコットとピスタチオをチョイスする人が多いとか。
 サンドイッチは1日に30個前後、キッシュやスペルト小麦の田舎パンも限定数の製造のため、早い時間に無くなることも。確実入手を狙うなら、午前中か、14時前までに取り置きをするのがおすすめだ。

BEST CHOICE!

クルミと山ぶどう
268円
スペルト小麦の田舎パン
ホール 1620円、1/4 430円
スモークサーモンとシリアルのサンド
480円
ローストビーフとクレソンのサンド
518円
イチジクとピスタチオ
538円
キッシュ(トマトとバジル モッツァレラチーズ)
571円
※価格はすべて税込
メゾン・イチ(maison-ichi)
店舗外観
渋谷区恵比寿4-5-21 [MAP]
03-6721-9433
10:00〜19:00
定休日 月曜(祝日は営業)
webサイト
2018年6月取材/2018年7月更新