メゾン・ランドゥメンヌ赤坂(溜池山王)
溜池の交差点のすぐ側で、六本木通りに面した「メゾン・ランドゥメンヌ赤坂」。パリで14店舗を展開している人気ブーランジェリーの日本2号店だ。パン職人の石川芳美氏とパティシエのロドルフ・ランドゥメンヌ氏が共同で運営。本場仕様のクロワッサンやハードパン、惣菜パン、スイーツなどが並ぶ。イートインスペースも広く、モーニングやランチにと近隣のワーカーたちから重宝されている。
約70〜80種類のうち、約半数をスイーツ系のパンが占め、1日400〜500個を売り上げる。商品の大半は、工房を併設している麻布台店で製造するが、主力商品のクロワッサン、パン オ ショコラは同店で焼成。限られた厨房スペースを工夫して、発酵機とオーブンを設置し、パイ生地を手織りで作り上げている。
定番人気は、フランス産高級バター「レスキュール」を使ったクロワッサン フランセや、1本180円と手頃な価格ながら癖のない食味で軽快なバゲット。クロワッサンは国産の発酵バターを使ったクロワッサン ジャポネもあり、食べ比べると楽しい。フランセは、層が美しく濃厚なコクとリッチな味わいが後を引き、ジャポネは、柔らかな生地で香りが強く、やや塩気がある。
ビジネス街の立地を意識し、麻布台店にはない惣菜パンやランチボックスなども充実。「日本ではモーニングやランチで甘いパンを食べるよりも、塩気のある惣菜パンを食べる方が一般的なため、フランスアルザス地方の郷土料理でピザに似たタルトフランベや、惣菜パンのシリーズ“パンジャポネ”を赤坂限定で販売しています」と、店長の辻志緒里氏。
4種類の小麦粉を使い分け、ハードパン、クロワッサンなどのヴィエノワズリー、パンジャポネのような惣菜パンと様々な種類を作り上げていく。ハード系のパンにはほぼ自家製天然酵母が使われているそう。
薄焼きピザのようなタルトフランベは同店の目玉商品。クリームチーズのソースにベーコンと玉ねぎがのったフランスでは定番のクラシック、豚肉の加工肉という意味のシャキュトリー、チーズたっぷりのフロマージュ、動物性食材を使用しないベジタリエンヌ、スイーツ代わりに食べられるシュクレの全5種類が並ぶ。クラシック以外の具材は月替わりで、同じ種類でも違った味わいが楽しめる点が魅力だ。1カットが12cm×20cm位と大き目で、クラシックはたっぷりのベーコンとクリームチーズのコクで見た目よりもお腹にたまる。受注後に、専用の窯で温め直して提供されるため、アツアツなのも嬉しい。
パンジャポネのシリーズは、昔ながらの惣菜パンを同店風にアレンジ。ふんわりと柔らかい生地にキーマカレーを合わせた「キーマカレー(税込330円)」、ハムとマヨネーズの王道コンビ「ハムロール(税込280円)」、タマネギ、ベーコン、マヨネーズにチーズをかけた「オニオンベーコン(税込280円)」、クロワッサン生地にソーセージをのせた「クロワッサンソーセージ(税込380円)」が並ぶ。クロワッサンソーセージは、クロワッサン生地のザクザクした食感とソーセージの旨味の対比や、ケチャップの塩気に対して、バターの甘味が際立つのもポイントだ。
毎日11時30分から店頭でランチボックスも販売。日替わりのサンドイッチと、サラダ、デザートが入ったSサイズと、それにクロワッサン フランセと、ドリンクのミニボトルがセットになったMサイズの2種類がある。サンドイッチは、ミルクパンのようなヴィエノワをベースにしたものと、バゲットのトラディションをベースにしたものがランダムで入る。
取材日は、ヴィエノワにはハム、チーズ、レタス、トマトが入り、ハードパンには、厚切りのローストポークが入っていた。ローストポークはモッチリしたハードパンの生地とも好相性で人気がある。ボトルサラダのように鮮やかなサラダに、フルーツとグラノーラを添えたヨーグルトのデザートでバランスも二重丸。
モーニングにランチにと使い勝手が良い同店。駅からもバス停からも近く、通勤時や出かけついでに立ち寄って一息つくのもオススメだ。人気のクロワッサンは前日までの予約になるが、そのほかは当日に1個からでも取り置き可能なので、気になるパンをあれこれ試して、お気に入りを見つけてみたい。
名称 | メゾン・ランドゥメンヌ赤坂(MAISON LANDEMAINE) |
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所在地 | 港区赤坂2-10-5 赤坂日ノ樹ビル 1F |
電話番号 | 03-6807-4185 |
営業時間 | 7:00〜19:30 |
定休日 | 土日祝 |
公式サイト | https://www.maisonlandemainejapon.com/ |
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