街のベーカリー特集

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The Okura Tokyo
デリカテッセン シェフズガーデン(虎ノ門)
Chef’s Garden

The Okura Tokyo デリカテッセン シェフズガーデン

2019年に開業した、日本を代表する名門ホテルThe Okura Tokyo(旧ホテルオークラ東京)のロビーフロアにある「シェフズガーデン」。こちらでは、手土産やテイクアウトに重宝するオリジナルギフト、ケーキ、デリカテッセン、ベーカリーなど常時150種以上のアイテムを取り揃えている。ロビーからも近く、カジュアルに利用できるオールデイダイニング「オーキッド」の入口横に展開するため、食事の前後に自然と足が向く。

店内ロビーから最もアクセスの良い場所に位置し、回遊性も高い。スタイリッシュな雰囲気が好印象。

パンは創業当時から変わらない伝統の味もふくめ、約35種を取り揃える。「バゲット」や「ミッシュブロート(ドイツパン)」などの素朴なタイプや、ファンの多い「オリーブとトマトのフィセル」などハード系が約半分を占め、「シュネイク」や「小倉あんぱん」などスイーツ系も10種程度がバランス良く並ぶ。
 さまざまな年代の客層や長年の常連客を意識し、奇をてらわない堅実な味わいにすることを意識しているのだとか。そのためには、一定の品質を常にキープすることが不可欠なため、素材は安定的に供給されるものを選び、味にブレが出ないよう細心の注意をはらっている。

ヘッドウエイトレスの市川陽子氏シェフズガーデン全体を取りまとめる、ヘッドウエイトレスの市川陽子氏。パンはもちろん、ケーキ、ギフト、デリカテッセンまでトータルで案内・提案する。

朝8時から次々と焼き立てパンが並び始めると、シェフズガーデン内が一気に活気づく。店内にはスタッフの気配り・目配りが行き届いており、食パンのカット方法やギフトの選び方など丁寧に案内してくれるので、気兼ねなく尋ねてみよう。「The Okura Tokyoの開業により、以前に比べて店内も回遊しやすく、商品もかなり充実しました。当ホテルならではの、お客様一人ひとりに寄り添うおもてなしをスタッフ一同心がけていますので、お気軽にお声がけください」とヘッドウエイトレスの市川氏。

シュネイク(左)とクロワッサン(右)シュネイク(左)とクロワッサン(右)。どちらも長年の定番商品として安定の人気を誇る。

オススメのパンも、やはりシンプル&エレガンスを基調とするオークラらしい3品。
 オークラ伝統のパンとしてぜひ押さえておきたいのが、渦巻きがかわいい「シュネイク」。こちらは、卵と牛乳だけで仕込んだブリオッシュ生地に、ローストしたクレーム・ダマンド(アーモンドクリーム)を巻き込んだあと、ゆっくり発酵させ高温でサッと焼き上げたもの。シンプルな工程だがそれだけに素材・焼き加減の良し悪しがダイレクトに伝わる。ふんわり優しい食感と昔懐かしいほのかな甘味で、子どもから年配の方まで幅広い層に人気のある逸品だ。
 「クロワッサン」は、北海道から取り寄せた発酵バターを生地に折り込み、高温でしっかり焼き込むことにより、バターの香りとほろほろと崩れるような食感を最大限に引き出している。リッチな仕上がりながら、食べた感覚は極めて軽やかなので、朝食にうってつけだ。

イングリッシュブレッド小麦の香りと香ばしさが際立つ、飽きのこない王道イングリッシュブレッド。

非常にシンプルな配合でつくるため誤魔化しのきかない「イングリッシュブレッド」は、気温・湿度のわずかな差で変化する生地の状態を見ながら、手作業で分割・成型を行っているそう。頬張った瞬間口内に広がる、芳醇な小麦の香りと柔らかな口当たりは、ベーカーシェフの日々の細かな観察によって保たれている。

このように、シェフズガーデンで提供されるパンは全て手作業を貫いており、だからこそ生地の微妙な温度変化や“生地感”といわれるリアルな感触を感じ取ることができるのだという。「お客様にいつでも安心してクオリティの高いパンを召し上がってほしい」という一流ホテルの誇りが、これらのパンから伝わってくる。

Pierre Marcolini × The Okura Tokyo オリジナルアソートピエール マルコリーニとコラボレーションした「Pierre Marcolini × The Okura Tokyo オリジナルアソート」は、5個、9個、15個入りの3タイプを用意。

その他にも、オークラらしい商品が充実しているのであわせてチェックしたい。The Okura Tokyoの開業で最も力を入れたというギフト商品は「新ホテル開業に合わせて一新し、セレクト商品を中心とした取り扱いとなりました。また、ラインナップが増えたので、お客様にもとてもご提案しやすくなりました」と市川氏が自信をのぞかせる。その中でも、ベルギー王室御用達のショコラティエ「ピエール マルコリーニ」とThe Okura Tokyoのダブルネーム商品は外せない逸品。ピエール マルコリーニの代表作であるプラリーヌと、The Okura Tokyoのためだけに考案されたクーヴェルチュールから作られたショコラを一箱に詰めたオリジナルアソートは、シェフズガーデンでしか購入できないとあって、特別感のある手土産に重宝しそうだ。

BEST CHOICE!

シュネイク
200円
イングリッシュブレッド
400円
クロワッサン
300円
Pierre Marcolini × The Okura Tokyo オリジナルアソート
2,000円(5個)、3,500円(9個)、5,400円(15個)
赤坂塩野 × The Okura Tokyo 最中
3,800円
※価格はすべて税込
The Okura Tokyo デリカテッセン シェフズガーデン(Chef’s Garden)
店舗外観
港区虎ノ門2-10-4 The Okura Tokyo
オークラ プレステージタワー5F
03-3505-6072
6:30〜22:00
(パンは8:00、ケーキは11:00、デリカテッセンは11:30から販売)
無休
webサイト
2019年11月取材/2020年1月更新