と場から直で仕入れる飛びきり新鮮な鶏と豚の串焼きが美味い赤提灯の店。安ウマで駅直結のビル地下、脱力系のレトロな内装と“ちょいと一杯”に必須の魅力がそろい、界隈のビジネスマンに盛況だ。

昼の定番はやき鶏丼。継ぎ足しで使う特製だれに潜らせ香ばしく焼いた、ねぎま2本、つくね1本が、農家直送のコシヒカリの上にゴロゴロ載る。ぶりっと大粒の鶏は食べ応え充分。これに、蕎麦、サラダ、使い放題の生玉子付き。玉子かけご飯と月見蕎麦も味わえて得した気分だ。

ふっくら甘いたれの味は舌に覚えがある人もいるかも知れない。聞けば、前職は証券会社の営業だったという生水店長が脱サラ後、まず門戸を叩いたのは麻布十番の老舗「あべちゃん」とか。歴史あるあの味には及びませんがとの前置きで、「憧れの味を手本にしています」と話す。

1. 焼き場ではスタッフが抜群のタイミングで仕上げていく。骨董の火鉢に張った特製だれに串をくぐらせてガス火でこんがり！
2. 脂ののった「牛もつ煮込み」（税込560円）も人気。麻布十番「あべちゃん」系の甘めの味に心が和む。昼定食でも味わえる