生パスタランチ（ドリンク付き）　税込980円
※写真は自家製ボロネーズソース

六本木ヒルズから新国立美術館へ抜ける六本木7丁目の路地に建つ「クッチーナ イタリアーナ アリア」。周囲は住宅街だが、ランチは正午前に満席という人気ぶり。

初見は量が少ないと感じるかもしれない。帽子を裏返したような平皿に小さく盛られ、周囲をパセリと粉チーズが彩る。しかし麺を口にすると、その量に納得。生ならではの独特の弾力。モッチリした食感はしっかりかまなければ飲み込めない。意外なほど満足感があるが、男性ならプラス税込100円の大盛りを頼むのもアリ。

ボロネーズソースも麺の力強さに負けていない。粗目に挽いた牛豚ミンチをハンバーグにして焼き、旨味を閉じ込めた上で崩して肉塊に。炒め野菜と干し椎茸が味に幅を、牛乳がコクをプラス。多めの黒胡椒によって、メリハリの効いた一皿に仕上がっている。
オイル、トマト、クリーム、そのほかと4つのベースで8種類のソースを用意し、季節の素材などを加え、メニューは頻繁に入れ替える。“真イワシと香草パン粉のタップナードソース”など、個性的な味と旬な食材の組み合わせも多数。パスタ好き女子のココロを捉えて離さないその多彩さが素敵だ。

1. 日替わりの前菜とサラダ、パンが1つのプレートに入ったランチセット（税込220円）を追加して、コース仕立てで楽しむ人も多い。取材日の前菜はトマトベースのカポナータ。野菜を中心としたものが多く、キッシュ、マリネ、フリッター、グラタンなどのバリエーションがある
2. 明るい壁にシックなテーブルがマッチする店内は、スタッフたちが自ら造作したもの。ヨーロッパの街並みを描いた壁画は姉妹店の店長の作品。奥の個室にはシャンデリアが煌めく