博多もつ鍋 やまや 赤坂インターシティAIR店(赤坂)
赤坂インターシティAIRの地下にある「博多もつ鍋やまや」。食品メーカー“やまや”が自社の辛子明太子の味を全国に広めるべく展開している直営店の一つだ。ランチの辛子明太子、からし高菜、ご飯がおかわり自由という太っ腹なサービスが評判を呼び、開店からランチ終了時まで行列が絶えない。30〜50代前半のワーカーを中心に男性だけでなく、女性グループでの来店も多い。
ランチは、全部で5種類。鶏の唐揚げ明太風味定食、豚しょうが焼定食、博多郷土料理がめ煮定食、日替わり焼き魚定食が定番で、残るメンチカツ定食は不定期で別メニューに入れ替わる。
人気は、定番の唐揚げ。明太子を漬け込んでいる調味液に、調味料をプラスして味を調えた明太ソースで絡めてあり、メーカーだからこそできるオリジナルな味だ。唐揚げは2度揚げして外をカリッと中はジューシーに仕上げている。「おかわり自由の辛子明太子やからし高菜だけに焦点を当てるのではなく、唐揚げなどのおかずにも力を入れ、一つの定食としてしっかりと味わえるものを目指しています」と、スーパーバイザーの菊池健氏は胸を張る。
辛子明太子だけではない九州の味が昼メニューに加わっていることも魅力。一口餃子、酢もつ、馬刺し、チキン南蛮などは夜だけのお楽しみだが、がめ煮(筑前煮)はランチの定食にもラインナップ。今回の取材では、この博多名物の煮物にチャレンジしてみた。
登場した盆を覗くと、がめ煮だけでなく、小鉢の切干大根も、ご飯もたっぷりあって、さあ食べてと気合たっぷり。きぬさや、大根、人参、こんにゃく、レンコン、椎茸、ゴボウ、筍、里芋、鶏肉と、10種類が入ったがめ煮は、滋味深く美味しい。やまやで製造している6種類のだしを合せた「うまだし」を使って作られており、焼きあご、うるめいわし、鯖節、枯鰹節、椎茸、利尻昆布のだしの味が旨味を一層深いものにしている。関東の煮物は一般的に醤油の味が前面に出ているが、がめ煮はだし主体で味わいは優しい。
別添えのプレートには、てんこ盛りの辛子明太子とからし高菜。1房を3〜4つにカットしたぶつ切り辛子明太子を気の向くままにポンポンご飯にのせる。プチプチした美味しさが広がる幸せなひととき。時々、からし高菜のピリッとした辛味で引き締めたり、がめ煮の穏やかな味で一休みしたり。満足を覚える頃にはお腹はパンパンに。
辛子明太子とからし高菜は、テーブルに出しっぱなしではなく、その都度盛って提供。ご飯を3〜4杯おかわりする人や、からし高菜にほうじ茶をかけてお茶漬けにする人などもいるという。
夜は、接待を主体にグループ単位の親睦、女子会、デートなどに利用されており、やはりワーカーが多め。看板メニューの博多もつ鍋は、もつの中でも美味しさに定評がある国産牛の小腸だけを使用。クリーミーな味わいとプルプルの食感が楽しめる。あごだしと九州の甘味の強い醤油をベースにしたスープと、西京味噌に練りごまを加えたコクのあるスープの2種類から選べるが、甘味がありながらもさっぱりした“あごだし醤油”が人気だ。たっぷりのキャベツ、ゴボウ、ニラを加えたもつ鍋は、コラーゲンだけでなく野菜も摂れるため、健康面を意識して注文する人も。
一口餃子、だし巻き明太玉子焼き、鶏の唐揚げ明太風味などもよく出るという。一押しは、“できたて明太”。漬け上がり後、一度も冷凍せずに博多から直送した辛子明太子で、風味の豊かさとプチプチ感は他にはない味わいだとか。
ランチは、並ばずに入れるのは開店直後のみで、行列は必至。特に11:30〜13:00は混み合うが、入店時にレジで注文と精算を済ませるシステムで、料理が届くまでの待ち時間を短縮。思うほどには待たずに食べられる。全部で68席ある店内には、テーブル席、カウンター、掘りごたつ式の座敷席もあり、宴会は最大36名まで可能。座席間もゆとりがあり、1人でも落ち着いて食事が楽しめる。辛子明太子というちょっと贅沢なご飯のおともを九州の味覚と一緒に心行くまで楽しむ。明太好きにはたまらないお値打ちランチだ。
名称 | 博多もつ鍋 やまや 赤坂インターシティAIR店 |
---|---|
所在地 | 港区赤坂1-8-1 赤坂インターシティ AIR B1F |
電話番号 | 03-5570-0808 |
営業時間 |
|
定休日 | 日祝 |
公式サイト | https://restaurant-yamaya.com/ |
記載内容は取材もしくは更新時の情報によるものです。商品の価格や取扱い・営業時間の変更等がございます。