江戸時代の貨幣を模した最中は餡に特徴あり

御菓子司 文銭堂本舗(新橋)

  • 2014/06/23
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文銭最中(小豆、栗)文銭最中 各1個 小豆130円 栗162円
(2色詰め合わせ箱入り 8個1,166円、10個1,674円、15個2,376円、20個3,240円、40個6,156円)
※賞味期限:夏季5日、冬季7日
※価格はすべて税込

創業1948(昭和23)年の「御菓子司 文銭堂本舗」は、看板商品「文銭最中」が人気を博し、屋号にまでなったという逸話を持つ老舗だ。

戦後の新橋は花街で、和菓子は主に料亭や芸者衆に販売していた。芸者たちは、江戸時代に京都の大仏を溶かして造られた貨幣“文銭”をお守り代わりにしていたため、それをモチーフにした最中を初代が考案したという。

品があるからと、小ぶりながら厚さは4cmほどある。皮そのものも厚目で、中には餡がぎっしり。裏も焼くことで薫り高い香ばしさを出した。餡は鹿の子と皮むき餡を和えて炊いたものと、白餡に刻み栗を和えたものの2種類。小豆の豆感がハッキリ分かる味わいは粒餡とは全く異なって独特。1粒より多くと刻んで入れた栗のゴロゴロした感じもいい。

新橋駅に近い立地や早い開店時間から、取引先へと向かう営業マンや出勤前にオヤツを買うワーカーで朝が意外に混雑。連休前も来店者が増えるが、丁寧ながらもテンポの良い接客で並ぶことはないという。

豆大福/黒牡丹(左)、君牡丹(右)/店内
  1. 火曜はつぶし餡、木・金曜はこし餡と、曜日限定で販売する豆大福も人気。大きいエンドウ豆が存在感を出し、上品なこし餡と滑らかな杵つき餅を上手くまとめ上げている。入手には予約がオススメだ
  2. 漆黒の外見に金箔が光る黒牡丹(税込324円)。ゴマの濃厚な味わいはすれど、ざらつきは感じず、黄味餡との色の対比もきれい。君牡丹(税込324円)は、卵の風味の中に鹿の子の餡が程よく絡む
  3. 奥行きのある新橋店。入店するとお茶がサービスされる。最中、饅頭、生菓子それぞれに試食が並ぶ。慶応大学の東門に隣接した三田店もある

基本情報

店舗外観
名称 御菓子司 文銭堂本舗 新橋店
所在地 港区新橋3-6-14
電話番号 03-3591-4441
営業時間
平日
8:30〜19:30
9:00〜16:00
定休日 日祝 ※物日(節句など行事のある日)は営業
公式サイト https://bunsendohompo.com/

記載内容は取材もしくは更新時の情報によるものです。商品の価格や取扱い・営業時間の変更等がございます。