直径20cmほどの黒丸にくっきり浮かび上がる見事な虎。下には、レトロな書体で「TOKYO TORANOMON KIYA」とある。通り過ぎるだけでも、思わず「何だ？」と振り返りそうなこちら。中身は巨大な醤油せんべいだ。

60年以上、おかきとあられの店を営み、世代を問わず慕われている「虎ノ門 きや」。醤油は控え、独自ブレンドしただし主体の味が特徴的。宮城産有機もち米“みやこがね”、有機丸大豆醤油、天海塩と、素材も厳選している。

虎ノ門にちなんで作った虎せんべい。海苔に卵の殻パウダーで描かれている。大きいせんべいの表面に凹凸しないように焼くのが腕の見せ所。男性諸氏の支持が高く、インパクト狙いで、おかきの詰め合わせの上に加えてほしいというリクエストも。

バレンタイン用のハート、七夕用の星など季節商品や新味は常に20種ほど。甘納豆、ボウロ、かりんとうなど、定番品も約80種類。箱代（税込324円〜）はかかるものの、この店では選ぶ楽しみをぜひ体験したい。

1. 看板商品で一番人気の江戸おかき税込810円。海苔を職人が一つずつ手で巻く醤油味を筆頭に、無農薬ゴマ、日高昆布、ほろ苦い抹茶味と白砂糖の2味の砂糖衣のおかきが入る。ビジネスの手土産にもよく出るとか
2. ゆるキャラみたいと女性から好評な虎の子マシュマロ。白がチョコ、黄がカスタード、ピンクがイチゴで各・税込162円。わりと弾力がある食感だ。小袋のおかきは、わさびやチェダーチーズ（各・税込216円）が若者に人気。ビールのお供にもイケる
3. 看板娘2人を挟んで微笑む二代目店主の森田徹氏と奥様の真佐子氏。毎年11月第2週目の木・金2日間で、店内全商品が2割引の「感謝祭」を開催（詳細は要問合せ）。お菓子のつかみ取り、せんべい実演販売などに多くの客が集まる