元サラリーマンの先代オーナーが、アメリカの友人に振舞われたチーズケーキの虜となったのが全ての始まり。独学でレシピを研究後、1978年、チーズケーキ4種のみのケーキショップ「ヨハン」を開業。長年変わらぬ味わいに、親子2世代でのファンも多い名店となった。

4種のチーズケーキに共通するのは濃厚なNYテイスト。オーストラリア産クリームチーズを60％以上配合した生地を、厚めのビスケット生地に流し込んだそれは一切れで大満足のリッチさ。チーズのコクが広がる“ナチュラル”をはじめ、甘さが効いた“メロー”、ベースにサワークリームをのせた“サワーソフト”に、カッテージチーズとブルーベリーソースが爽やかな“ブルーベリー”とチーズケーキの様々な魅力が楽しめる。

唯一無二の味を一途に守るスタッフも、ココならではの面々。というのも全員が先代オーナーが勤めていた会社の元同僚。現役時代は化学工業材料の開発・生産に携わっていたのだとか。一見お菓子作りとは無縁な世界だが計量や配合はお手の物。素材を正確に計り、工程をきっちりこなすクセが染み付いているそう。その生真面目な手仕事こそが、味の決め手になっているようだ。

1. 創業当時から変わらない包装。ここにもヨハンのポリシーがうかがえる
2. ピース売りのほか、バースデイにも使える直径約18センチの丸型や長さ約23センチの角型も用意。丸型は税込3,900円（N、B、M）と税込4,600円（S）、角型は税込2,400円（N、B）と税込2,600円（S）でメローはない
3. 桜の名所、目黒川沿いに立つ店舗。花見の時期には14時前にピース売り分が完売してしまうことも