1782（天明2）年創業の老舗佃煮店「新橋玉木屋」が新境地開拓としてスイーツに進出。老舗の技を駆使し、2003年から販売しているスイーツが「いちじくグラッセ」。2010年、2011年と2年連続でモンドセレクションを受賞した自慢の逸品だ。

ほんのり赤いシロップに浸かったいちじくはピンポン玉くらいの大きさ。粒の感じは目立たず滑らかな舌触りでコクのある甘さが口に広がる。洋酒に果汁が加えられているからか酸味もあり、ショコラティエが作るプラリネのように1粒の中に多角的な味わいがキュッと詰まった感じだ。

同店では、冷やしてそのまま食べる、凍らせてシャーベットにする、ヨーグルトにのせる、チーズと合わせる、アイスに添えるなどをおすすめの食べ方として紹介している。夏季には専門店からフロマージュ・フレを取り寄せて販売も行う。シャーベットは、適度にシャリシャリ感が味わえて盛夏には最高なのだとか。
　常時取り扱いは新橋本店と東京駅店のみなので、購入の際は注意したい。

1. 佃煮、ふりかけなどが何十種類も並ぶ本店内は壮観な眺め。年配者、ビジネスマン、観光客など幅広い客層が途絶えることなく訪れる
2. じっくり煮込んだ佃煮は定番の「あみ」が一番人気。ダシをきかせて浅炊きした白佃煮は近年人気が上昇中！
3. 軽くて持ち運びやすい「ふりかけ」。ブリやフグなどの季節物が入った限定品、イタリアントマトやグリーンカレーといった各国の味を集めたものなど多種多様