岡本太郎の東北

岡本太郎記念館(南青山6-1-19)

  • 2017/7/10(月)
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岡本太郎の東北

 岡本太郎といえば、縄文土器、沖縄、東北など“原始日本”との出会いが、作品作りに大きく影響している事でも有名だが、今展はその中でも「東北」に焦点をあて写真と映像で展観する。1957年に初めて東北を訪れた太郎は、貧しく閉ざされた冬の東北で脈々と受け継がれる呪術やひたむきに生きる人々を目撃する。その光景に「縄文の心が宿った、彼らこそまさに日本人」と、太郎はその後何度も東北の地を訪れシャッターをきった。

 展示される写真は、秋田のなまはげや恐山の巫女など、東北の伝統的な祀りごとをとらえた作品から、子どもの遊んでいる風景や雪の中の人々など、純粋で無骨な生活に目を向けたものまで様々。しかし全体を通して、呼吸を一瞬とめてしまうような緊張感と、それを超える圧倒的な生命力がひしひしと伝わってくる。岡本太郎の目が切り取った「ほんとうの日本」を、ずっしりと体感してみては?

 7月17日までは、2016年に岡本太郎賞を受賞した三宅感(みやけ・かん)の、新作特別展示も同時に行なわれている。

会期は10月9日(月)まで。火曜、9月4〜8日休。時間は10:00〜18:00。

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