吉川静子「私の島は何処」

アクシスギャラリー(六本木5-17-1 AXISビル4F)

  • 2018/5/17(木)
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吉川静子「私の島は何処」

 スイスで活動する具体芸術家として世界的に知られる吉川静子(よしかわしずこ)の、約20年ぶりの日本での個展が実現。

 戦後ヨーロッパのモダニズムに魅了され、1961年にバウハウスの精神を継ぐドイツのウルム造形大学に入学、その後チューリッヒに拠点を移し、スイスのグラフィックデザインのパイオニアであり、後に夫となるヨゼフ・ミューラー=ブロックマンのデザイン事務所で働くなど、男性の留学さえも珍しかった当時の日本からは考えられない程の、情熱と行動力を持った女性芸術家としての評価も高い。

 スイス・コンクリート派(数学的で厳密な規則とその制限の中での表現)の影響を受けた吉川の作品は、今見ても全く古さを感じないタイムレスな魅力があり、そこに日本的な詩情や軽やかさが加わることで、吉川独自の美の黄金比が完成している。

 本展では、作品集が世界に先駆けて発売される他、本人によるギャラリートーク(5月20日15:00〜)も開催される。

会期は5月27日(日)まで。会期中無休。時間は11:00〜19:00。

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