太陽の塔への道

岡本太郎記念館(南青山6-1-19)

  • 2018/6/6(水)
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太陽の塔への道

 今年3月に、半世紀ぶりに内部公開され話題を集める「太陽の塔」。岡本太郎が大阪万博に参画した1967年から塔内再生を果たす2018年までの足跡を振り返った前回展に続き、大阪万博前夜ともいえる1960年代の仕事に焦点をあて紹介する企画展がスタートした。

 岡本太郎にとっての60年代は非常に重要な転換期である。1961年、芸術家は団体に所属しなければ生きていけないと信じられていた時代に二科会を脱退。また、縄文、東北、沖縄と続いた原始日本との出会いから、一気に一般の芸術家とは違う表現世界を広げていく。代表的な梵字にも似た黒のモチーフの画風も、この頃から画面を支配するようになったのだとか。

 その呪術的で神秘的な気配が、太陽の塔へ存分に反映されていることが今展から読み取れるだろう。

 また、太陽の塔内部公開を機に刊行された書籍や、麻のスーツで夏仕様に衣替えした1Fの等身大太郎もチェックしたい。

会期は10月14日(日)まで。火曜休。時間は10:00〜18:00。

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