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近藤亜樹「あの日を待つ 明日を待つ 今日」

近藤亜樹「あの日を待つ 明日を待つ 今日」
シュウゴアーツ(六本木6-5-24 complex665 2F)

2018/9/12(水)
 今年8月、ペインター・近藤亜樹(こんどうあき)から、ダンボール一杯の作品がシュウゴアーツに届いた。それらは、予定していなかった個展の開催を、ギャラリーに急遽決断させた。

 2018年2月に瀬戸内海の小豆島にて入籍し新しい命を授かった近藤。しかしその2週間後、夫が南インドで急逝してしまう。大切な存在の喪失と自身に宿る命の狭間で、どれほどの悲しみ・苦しみを味わったか。それを想像すると、今展に足を運んで新作を観るのが怖いとさえ思うファンも多かったのではないだろうか。
 しかしギャラリーの壁面いっぱいに踊る色彩と、ユーモア溢れる近藤らしい筆致を見た瞬間、このアーティストには、苦しみも、悲しみも、喜びも、表現する術は“描く”だけだということ、そして、こんなにも逞しく過去と未来を見つめているということに圧倒され、さまざまな感情が溢れてきた。

 南の島のフルーツ、お腹の大きなタツノオトシゴ、優しい表情で赤ちゃんを抱く母の顔…今、この瞬間を筆に託して、力いっぱい叫びながら生きようとする作家の姿を、ぜひその目に焼き付けてほしい。

会期は10月6日(土)まで。日月祝休。時間は11:00〜19:00。