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生誕110年 東山魁夷展

生誕110年 東山魁夷展
国立新美術館

2018/10/23(火)
 戦後を代表する国民的風景画家として、多くの人から愛されてきた東山魁夷(ひがしやまかいい)の、生誕110年を記念した回顧展が開幕。

 清潔でしっとりと温かく、過度な個性や派手さを慎重に避けた東山の作品は、日本人であればどこか見覚えのある風景として、安心して心を委ねられるのが特徴だ。
 沈みゆく太陽が連なる峰々を染める「残照」、真っ直ぐに伸びる一本道と空のシンプルな構図が印象的な「道」など、東山が衒いなく最も純粋な気持ちで描いたという終戦直後の作品たちは、当時の日本人に未来という希望を与えた。
 また、若い頃からよく旅に出ていた東山の、北欧・京都・ドイツ・オーストリアの風景画も見応えがある。

 そして、今展一番の注目は、東山芸術の集大成ともいえる唐招提寺御影堂の障壁画の完全再現だ。清澄な青の美しさに圧倒される「濤声」、一転してモノクロームの壮大な水墨画「揚州薫風」など、完成に10年を費やした襖絵と床貼付画全68面、83mの大作は、お寺の大修理期間中の今でなければ鑑賞できない貴重な展示だ。

会期は10月24日(水)〜12月3日(月)。火曜休。時間は10:00〜18:00(金・土曜は20:00まで)。