三瓶玲奈 水の重さ、滲む光

Yutaka Kikutake Gallery(六本木6-6-9 ピラミデ2F)

  • 2018/12/18(火)
  • イベント
  • フォトニュース
三瓶玲奈 水の重さ、滲む光

 現在26歳の注目の若手作家、三瓶玲奈(みかめれいな)の個展がYutaka Kikutake Galleryで開催中。

 本展のために地元の愛知県や所縁のある場所を巡り、花屋、海、陸橋、ダム、木漏れ日など、自身にとっての原風景のスケッチを重ねてきたという三瓶。対象はどれも日常に溢れる風景ながら、光や反射を鋭く感じ取る特徴的なタッチから、もはや抽象画にしか見えない作品が出来上がるのも、彼女のスタイルの面白さだ。

 そして、これまでの“光”への探求心に加え、今回は“湿度”にも着目している点がさらに興味深い。例えば、一見抽象画のような《あたたかい光》という作品は、白金にあるお店のバーカウンターを外から見た様子を描いたもので、ガラス越しに伝わる店内の熱気や、ライトの温もり、カウンターの会話など、その瞬間の湿度や光が瑞々しく立ち上ってくるような筆致が秀逸だ。
 また一歩進化した三瓶の表現をお見逃しなく。

会期は2019年1月26日(土)まで。日・月曜、祝日、12月27日〜1月4日休。時間は12:00〜18:00。

記事を探す

記載内容は取材もしくは更新時の情報によるものです。商品の価格や取扱い・営業時間の変更等がございます。