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information or inspiration? 左脳と右脳でたのしむ日本の美

information or inspiration? 左脳と右脳でたのしむ日本の美
サントリー美術館

2019/4/26(金)
 サントリー美術館と佐藤オオキ率いるデザインオフィスnendoが、共同で企画・展示デザインを手掛けた、今までのサントリー美術館とは一味違う画期的な展覧会が開催。

 本展では、人が美しいものに出会った時に、その背景にある製作過程や作者の意図や想いなどを知ることで生まれる感動と、ただただ理由もなく心が揺さぶられる感動という、2種類の感動があると仮定。そして前者を「information(左脳的感動)」、後者を「inspiration(右脳的感動)」と位置づけ、同一の作品に対して2つの異なる鑑賞の仕方を提案する。

 「←information inspiration→」とだけ記された入口からして、展示室というよりまるで迷路のよう。どちらから鑑賞するかは自分次第だ。右手の入口inspirationを進むと、暗闇の中の小窓に浮かび上がる切子や茶碗、見ただけでは用途の分からない作品が、一切の解説無しで佇む。しかし、ディテールの美しさを際立たせる光の演出や、薄っすら香りが漂うエリアがあったりと、インスピレーションのヒントになるようなガイドはそこかしこに仕掛けられている。
 そこで直感をフルに働かせて作品を堪能したら、次はinformationの方へ。すると、全く同じ作品に対して、今度はしっかり解説や図解が示され、なぜこの作品が生まれどういう技法が使われているのかが言葉の波として脳に浸透していく。もちろん、逆パターンの鑑賞法もOKで、作品に対する印象はまた違ってくるはずだ。

 吹き抜けスペースには、nendoの新作で鑑賞者が傘をさすと完成する映像作品も設置されているので、ぜひ体験してみては。

【会期】4月27日(土)〜6月2日(日) 【休館日】会期中無休 【時間】10:00〜18:00(金・土曜、4月28日〜5月2日、5月5日は20:00まで。5月25日は24:00まで)