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鹿島茂コレクション アール・デコの造本芸術 高級挿絵本の世界

鹿島茂コレクション アール・デコの造本芸術 高級挿絵本の世界
日比谷図書文化館(千代田区日比谷公園1-4)

2019/10/23(水)
 日比谷図書文化館の1階特別展示室にて、20世紀初頭の高級挿絵本の世界を紹介する特別展が開催。

 本展は、フランス文学者の鹿島茂氏が30年以上にわたって収集してきた膨大な数の個人コレクションの中から、アール・デコ四天王と呼ばれるジョルジュ・バルビエ、アンドレ=エドゥアール・マルティ、シャルル・マルタン、ジョルジュ・ルパップによる挿絵本と、4人がそれぞれに関わったファッション・プレート合わせて100点あまりを展示するもので、細部までこだわりぬいた造本美は、デジタル技術が発達したこの時代においてなお、新鮮な感動を与えてくれる。
 会場入口では、アール・デコの挿絵本を紐解くための鹿島氏の解説が細かく掲載されており、まずはここで少し勉強することをオススメしたい。例えば、フランスの古書は原則的に仮綴じの状態で出版され、購入者が自分好みの本格装丁を施していたこと、意外にも表紙は地味なものが多く、デザイナーが情熱を傾けたのは扉(タイトルページ)であることなど、これらを頭に入れて鑑賞すると面白さは何倍にもなる。

 2階には、鹿島氏の著書やアール・デコ関連の書籍の特別コーナーも設置されており、鑑賞後に本を借りてさらに知識を深められるのも、この場所ならではだ。

【会期】10月24日(木)〜12月23日(月)
【休館日】11月18日、12月16日
【時間】10:00〜19:00(金曜は20:00まで、日祝は17:00まで)※入場は閉館の30分前まで