ペロタン東京(六本木6-6-9 ピラミデ1F)
日本を代表するアーティスト・村上隆による、ドラえもんコラボレーションのオール新作個展がスタート。ペロタン東京での展示は初めてとなる。
2002年、2017年に開催された「THE ドラえもん展」でも、自身の解釈を加えた村上らしい作品を発表し話題を呼んだが、今展ではその2回の展示を彷彿とさせる正方形の作品10点と、ドラえもんの形を象ったキャンバスの作品4点が出品。
村上の創作の根底に流れているものは江戸時代のいわゆる奇想系画家たちや琳派の作品、そしてマンガやアニメなど、戦後日本で突出して発達したオタク文化にあり、その背景をベースに現代美術作品を生み出すのに彼自身が設定した概念が「スーパーフラット」だ。そこには、二次元のフラット、表現の平等性のフラットの意味も込められている。
実際に作品を観てみると、ドラえもんと村上隆のシグニチャーである“お花”の親和性の高さに驚く。それと同時に、例えば、タイムマシンの周りにある歪んだ時計がダリのシュルレアリスム絵画を思わせることや、空白とキャラクターの位置関係に浮世絵の要素を感じたりと、美術史的な仕込みがあちらこちらに隠れていることにも気づく。
ギャラリー横には、展示と連動した1日限定のイベントスペース「野比家のリビング」も登場した。
【会期】11月19日(火)〜2020年1月25日(土)
【休廊日】日月祝
【時間】11:00〜19:00
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