古賀崇洋個展「凸 Unevenness 凹」

六本木ヒルズ A/Dギャラリー

  • 2019/12/17(火)
  • イベント
  • フォトニュース
古賀崇洋個展「凸 Unevenness 凹」

 トゲトゲのスタッズに金やプラチナをまとった陶器、七色に光る釉薬や壺が裂けて火を噴くようなフォルム…。一度見ると忘れることのできない規格外の陶芸家・古賀崇洋(こがたかひろ)の、今年1年の集大成となる個展がスタートした。

 彼の創作へのアプローチで最も重要なのは“異物感”。フラットでミニマルな物の見方・生産が一般的な現代に生きる作家として、あえて非効率的なやり方で装飾を施し、“モノのチカラ”を表現したいという強い想いがある。また、割れさえしなければ永遠に残る焼きものを扱う作家として、何千年・何万年後にどれだけ爪痕を残せるかというのも、この手法に行き着いた理由の一つだとか。
 戦国時代の武将の面具から着想を得た、装着できる盃「頬鎧盃」シリーズや、縄文土器など古の焼きもののパワーにさらに火を注いだような壺、切子をベースにした「切羅」シリーズなど、歴史好きな一面をいかんなく発揮し日本的な要素をうまく取り入れているのも印象的だ。
 近年では、さまざまなブランドとのコラボレーションを果たすなど世界的にも注目を集めている古賀。会場では、adidasとのコラボレーション作品も展示されている。

 令和元年、新時代を感じさせる気鋭の陶芸表現で今年を締めくくりたい。

【会期】12月13日(金)〜2020年1月5日(日)
【休廊日】会期中無休
【時間】12:00〜20:00(12月31日〜1月3日は19:00まで)

記事を探す

記載内容は取材もしくは更新時の情報によるものです。商品の価格や取扱い・営業時間の変更等がございます。