マイケル・ケンナ写真展「ビヨンド・アーキテクチャー」

gallery ART UNLIMITED(南青山1-26-4 六本木ダイヤビル3F)

  • 2020/2/5(水)
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マイケル・ケンナ写真展「ビヨンド・アーキテクチャー」

 昨年、東京都写真美術館での回顧展「A 45 Year Odyssey」が話題をよんだモノクローム写真の巨匠、マイケル・ケンナ。本展では、新刊「BEYOND ARCHITECTURE」から30点を選りすぐり、作家の新たな地平を紹介する。

 静謐で叙情に満ちた風景写真が代名詞のケンナは、これまでJAPAN、FRANCEなど撮影地を冠した写真集を出版してきたが、今回はドイツ人キュレーターが「建築を超えて」という新しい視点で編集。
 作家にとって「建築」とは、人間のあらゆる行為の軌跡を表す普遍的な言葉で、常に不在の人間の記憶や痕跡、雰囲気を内包する。ツインタワーやノートルダム大聖堂をとらえた作品は、今は無きその建物が確かにそこにあったという痕跡や、人々の悲しみや慈しみの記憶を呼び起こし、棚田や朽ちた杭が写る作品は、人間と自然の関係性やその歴史を静かに提示する。45年という長い時間軸で俯瞰するからこそ見えてくる、その場の不可視の空気感や人間の創造の軌跡は、まさに“建築を超えた”ケンナでなければ到達できない世界だ。

 展示された作品はもちろん、新刊をはじめとしたいくつかの写真集やグッズがギャラリーで購入可能だ(サイン本も若干あり)。

【会期】2月1日(土)〜3月19日(木)
【休廊日】日火祝
【時間】13:00〜19:00

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